音で会話する

今日は、久しぶりにピアノのレッスンでした。
私は5歳くらいからずっとピアノを習っていて、小学校5年生のころから現在に至るまでは、同じ先生のところに通っています。
習っているというより、もうほとんど先生とお喋りに行っている感じです。

ピアノを弾いていて、感動した経験は数えきれない
ほどあります。いつか書いてまとめたいです。

今日は「象の子守歌」という曲を弾き終わったあと。

先生が「象に乗るんじゃなくて、横たわっている象を撫でてあげる感じで弾くとどうかしら。」と先生が言う。

「ああ、なるほど。そうかもしれませんね。撫でてみます。」と、私は再度イメージを変えて弾いてみる。象は横たわり、サーカスのような衣装を着た男の子をイメージして、その子が丁寧に象を撫でているところをイメージして再度弾いた。「そう、絶対そっちのほうがいい。」と先生が笑っている。

先生とは、いつもそういう会話を重ねながら、ピアノを弾く。

それは、合間のお喋りも同じで、先週会社で上司に怒られた出来事を詳しく話すと
「あら上司さん、ミシュランみたいね。」と先生が笑う。そうなのだ。その上司は、白く膨らんだミシュランみたいな風貌なのだ。なんでわかるんやろう。と驚いて先生に聞くと「吹子さんがとても分かりやすくイメージするからよ。」と普通に笑う。

私と先生は、いつもそうやってイメージで会話し、ピアノではイメージを音にのせて、音楽で伝える。それを先生がちゃんと受け取ってくれる。

びっくりするが、何度先生に聞いても「音楽ってだから面白いんじゃない。そういう話ができてうれしい。」と穏やかに笑っておられる。
何にも特別なことではない、そういうものだ。とそれ以上おっしゃらない。

前回の話にもつながるけれど、
私も先生も「スピリチュアル」がとても苦手だ。

そういう感覚もとても似ていて、先生は私の師匠だと思っている。家族にさえ言えないことを、先生に沢山話している。音に全部でているから。

音楽が楽しい!という話は、またどこかでしっかりと書いてみたいと思います。



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