見出し画像

従業員の身体症状の調べ方とわかっていること

「従業員が困っている身体症状を知りたい」
「身体症状の調べ方を知りたい」

これらを解決するきっかけになる記事です。

上記の記事の続きになります。
「労働生産性を下げる要因ってどんなのがあるの?」に書いている質問紙を本記事では詳しく説明していきます。

身体症状を把握するスケール

身体症状を把握するスケールは、身体症状スケール(Somatic Symptom Scale‒8【SSS-8】)がおすすめです。
具体的な質問項目は下記になります。

元々は、海外の質問票ですが、日本語に訳されて使用されています。

身体症状スケール(SSS-8)を使用するメリット

①労働生産性に関連する項目が含まれる

身体症状と労働生産性の関係性は様々な研究で報告されています。
この質問紙には、関係性が報告されている要因が多くあり、従業員の身体症状の把握に有効です。

②質問項目が少ない

多くの会社では、業務が忙しく働いていると思います。その忙しい中で、アンケートを実施するため、質問項目が少なく従業員の負担を増やさないのは大切です。

③研究につなげやすい

この質問紙は、妥当性(みたいものがみれているか)が報告されており、研究につなげやすいです。
質問紙をアウトカムにして改善例などを外部に発表できれば、会社の価値向上に役立ちます。

すでに報告されている情報

SSS-8は日本語版の言語的妥当性が担保された

日本語版 Somatic Symptom Scale‒8 (SSS‒8[身体症状スケール])の開発

病院勤務の日本人において、仕事に支障をきたす腰痛は、恐怖回避の信念、身体症状、職場の対人関係などの心理社会的要因が重要なリスクファクターであった。

Prognostic psychosocial factors for disabling low back pain in Japanese hospital workers

身体症状スケール(SSS-8)は、日本語版の妥当性や仕事との関係が報告されています。

従業員の身体症状を把握するには、使用しやすいスケールになります。

まとめ

・身体症状スケールでは、従業員の身体症状に関する健康課題を把握できます。
・身体症状スケールを使用するメリットは、①労働生産性に関連する項目が含まれている、②質問項目が少ない、③研究につなげやすいです。
・身体症状スケールは、日本語版の妥当性や仕事との関係が報告されています。すでに研究報告されているため、使いやすいスケールになります。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
スキやフォローをお願い致します。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?