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労働生産性に与える影響~様々な視点から~


本記事は、下記の文献を参考に紹介していきます。

Martin Stepanek:Individual, Workplace, and Combined Effects Modeling of Employee Productivity Loss.2019

研究の目的

職場の生産性低下に及ぼす広範な影響を調査することです。

対象者

英国の従業員31,950人からデータを収集しています。

結果

メンタルヘルス、身体的健康、職務特性、組織からの支援が、従業員の生産性を決定する最も重要な(直接的または間接的な)要因である。間接的影響の93%は、精神的健康および/または身体的健康を媒介している。

上記は、直接的または間接的に影響を与える要因を示した図です。
例えば、精神的健康は直接的労働生産性に影響しているが、身体的健康→ワークエンゲイジメントを介しても労働生産性に影響を与えていることが示されています。

上記は、就労環境が生産性に及ぼす影響を示した図です。
例えば、仕事の特徴(職場のストレス、職場の満足度)が直接的に生産性に影響しているが、仕事の特徴はワークエンゲイジメントを介して生産性に影響しているのが示されています。

このように、労働生産性に与える影響は、様々な要因が複雑に絡み合っていることが読み取れます。
つまり、どこか一部分だけをみていても根本解決にはならないということになります。

考察

・メンタルヘルス、身体的健康、職務特性、組織からの支援が、従業員の生産性を決定する最も重要な要因である。
・組織やマネジャーからの支援、より一般的な職場の状況や態度が職場の生産性に及ぼす影響の大部分は、心身の健康を媒介している。
・従業員の持続的幸福感を向上させるために、よりテーラーメイドな戦略が必要である。

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