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今年は丑年。どんな年に?

明けましておめでとうございます!

新年1発目投稿です!

今年は丑年

株式相場の格言に、丑年は「つまづき」とあります。

戦後の日経平均の年間騰落率から見ると、丑年は「尻下がり」と言われる「午年」に次いで低くなっています。

戦後5回の丑年の年だけに日経平均で運用していたとすると累積リターンはマイナス6.9%になるという試算もあります。ちなみに午年は同じくマイナス36.4%、最も良好なのは辰年(辰年は「天井」と言われています)はなんとプラス210.9%になります。

戦後5回の丑年、1961年が5.6%高(高度成長期)、1973年が17.7%安(第一次オイルショック)、1985年が13.6%高(プラザ合意・バブル前夜)、1997年が21.2%安(バブル崩壊末期・金融恐慌)、2009年が19.0%高(リーマンショックからの一時的立ち直り過程)となっています。

こうしてみると、来年は10%以上の日経平均の下落の可能性が高く見えてきますが、

株価予想はともかく、過去を振り返れば「何かが起きる」良くも悪くも「転換期」である可能性が高いということだと思います。

経営共創基盤(IGPI)グループ会長の冨山和彦氏が日経記者との対談で、次のように述べています(要約、以下同じ)。

「コロナ禍で企業はDX化【DX(デジタルトランスフォーメーション)」とは、企業を取り巻く市場環境のデジタル化に対応するため、企業の経済活動やビジネスモデル、組織・文化・制度といった企業自体を変革していく一連の取り組み】を進めることに躍起になっているが、この流れの先にはIX(インダストリアル・トランスフォーメーション)すなわち「産業構造の転換」があり、それを察知して、CX(コーポレート・トランスフォーメーション)すなわち「会社の転換」を成し遂げた企業が、ほんとうに生き残れる」と述べています。

そして「コロナにより急速にDX化が進む中で、苦境に陥ている航空業界の本当の競合は「オンライン会議」であることがわかった。観光需要はある程度回復するかも知れないが、ビジネス需要は元には戻らない。突然「どこでもドア」が現れたような「破棄的イノベーション」が起きている」とも述べています。ディスラプターは想像を超えたところから現れてくるということでもあります。

DX⇒IX⇒CXという流は止められないということであり、2020年はコロナによりそのきっかけを作っただけであり、本当の勝負はこの流れに気が付いて、例えば単に「オンライン会議」を導入しただけではDX」で終ってしまいますが、それをIX・CXにつなげていくことが大切であるとあらためて思います。

さらに同氏は「コロナ禍の重要なメッセージは、東京の丸の内や大手町で働いている人達はエッセンシャルワーカーではなかったということだ。医療従事者や小売業の店頭で働く人、介護士や交通機関で働く人、物流業で働く人などがエッセンシャルワーカーだと気が付いた。エッセンシャルな人達がもっと恵まれても良い、というのが社会的気付きだった」とも述べています。

DX⇒IX⇒CXで、エッセンシャルワーカーの生産性を上げ、待遇をより良くすること、すなわち、医療・小売業・運輸業・物流業などの業種こそDX⇒IX⇒CXを進める絶好の時期が到来しており、そこでの業界構造の転換や会社の転換ができれば大きな経済的付加価値を日本経済にももたらすということだと思います。

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