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思わぬ才能

人にはそれぞれ才能があるものだが、そういったものは自分ではなかなか気づきにくい。
私も日々生活をしていく中で自分の才能について考える機会があるものの、一人で考えていてもなかなか思いつかなかった。
だが最近、私には才能がいくつかあることを知った。
私の隠れた才能を、三つ挙げてみよう。
ただし、読者の皆さまの役に立つとは限らないのでご承知おきを(HOW TO記事、超苦手…)。


吉谷友尋の才能その1:知らない人から話しかけられる

さっぽろ雪まつりに登場した大谷翔平選手の雪像

最近よく感じる才能の一つが、「見知らぬ人から話しかけられることが多い」だ。
一人で歩いていると道を聞かれるだけでなく、写真撮影を頼まれることも多々ある。
老若男女、そして国籍もあまり関係ない。
外国人に道を聞かれることも多いから、その度に自分の英語力のなさに絶望する。
「翻訳アプリを使えばいいじゃん」とツッコみたくなった人もいるだろうが、そう思ったあなた、ぜひ一度外国の方に話しかけられてみてください。
びっくりするし戸惑うしで、そんなものの存在は頭から消えますから。

そういえば先日、用事があって小樽に出かけたのだが…この日ほど、私の才能が遺憾なく発揮された日もなかったろう。
まず、行きのJR函館本線で隣に座った男性客とずいぶん話し込んだ。
会話の内容はプライバシーもあるので割愛するが、基本は私が聞き役。
彼は途中駅で降りて行き、その後はぼーっと窓の景色を眺めていた。

いざ小樽駅に着いて手宮線の跡地を歩いていると、「写真を撮ってもらえませんか?」と声をかけられた。
真面目そうな若いカップルの申し出を快諾し、写真を撮る。
スマートフォンを返してぼーっと歩いていたら、先ほど別れた二人が再び自撮りを試みていた。
今度はこちらから「撮りますか?」と声をかけてみる。
申し訳なさそうにお願いされたので、再び撮影。
恩着せがましくなっていないか心配ではあるが、二人の良い思い出になってくれていたら嬉しい。

そして、用事を済ませて帰ろうと戻った小樽駅で、この日3つ目の出会いがあった。
この日は大雨の影響で函館本線をはじめ各線のダイヤが乱れており、小樽始発札幌行きの快速「エアポート」が登場するという、何とも不思議な日だった。
小樽は読者の皆さまがご存知の通り、一大観光地でもある。
したがって、小樽駅も混乱が続いていた。

香港から来たと思われる中年夫婦に声をかけられる。
Uシート(快速「エアポート」の4号車指定席)に乗りたいようだったが、この車両で合っているかと英語で尋ねられた。
私は切符を見せてもらい、「これで大丈夫」と英語で答えたのだが、ご婦人の方はなぜか乗車券だけしか持っていなかった。
指定席券は持っているか、これ以外に駅員から何か受け取らなかったか聞いてみたが、首を振るだけ。
結局彼女は急いで改札に向かって行った。
一応車内で購入できることも伝えたつもりだが、果たしてうまく伝わっていたかどうか…

この1日だけでも、3回の出会いがあった。
なぜこれだけ話しかけてもらえるのだろう。
世界共通の「人畜無害オーラ」が、私を覆っているのかもしれない。
いいんだか、悪いんだか。

吉谷友尋の才能その2:トイレが清掃中

大阪のお好み焼き店で、大好物のビール

私は頻繁に飲み物を摂取する上に、酒飲みである。
したがって、私は外出中にトイレに行く回数が多い。
よく利用するのは駅や商業施設などのお手洗いだが、ここでいつもぶち当たるものがある。
「清掃中」という看板だ。

とにかくこの看板をよく目にする。
現在は清掃中でもトイレを利用できるケースがほとんどだが、それでも利用する時少し気を遣ってしまうのは私だけだろうか。

これに関しては、才能と理屈が半々な気もしている。
というのも、私が選ぶ行動時間とも関係していると思うからだ。

駅や商業施設の場合、混雑する時間とそうでない時、曜日などがある。
私は人混みが苦手だから、基本的に避けられる時は混雑時間帯を避けるのが常だ。
混雑する時間にトイレを清掃することは考えにくいから、結局私が利用する時間帯に行なっているケースが多いのだろう。

看板一つを見ていても、けっこう面白い。
清掃中であることを示すだけなのに、デザインが多彩なのだ。
おそらく清掃業者や看板メーカーごとに異なるのだろうが、いつか私の才能を活かして駅や商業施設ごとにデータベース化しても、面白いかもしれないなぁ。

吉谷友尋の才能その3:連想しまくる

エスコンフィールド北海道にて

最初、二つだけ挙げるつもりだったのだが…もう一つあったことを思い出した。
そう、まさにこの「書いていて思い出したんだけど」という行為だ。

私は、常に頭の中で連想ゲームをしていると言っても過言ではない。
「そういえば、あれってどうなんだろう?」と考えていた直後、「それで思い出したけど、これとの繋がりは?」と、次の疑問にすぐ移ってしまう。
良く言えば多面的にものを見られるのだろうが、悪く言えば話があっちこっち移動してしまうのかもしれない。

音楽や鉄道関連のことなど、興味がある事柄や事象について考えている時間が楽しいのは確かだ。
多くの人が興味を持たないようなところに興味を持つのが、ある意味私の才能の一つなのだろう。
私と話したことがある人は、おそらく思い当たる節があるのではないか。
いつもおしゃべりクソ野郎で、すみません。

おわりに

スズメ

才能は、意外にも身近なところに転がっている。
もちろん役に立つとは限らないが、自分の才能に気づくと、ちょっとだけ自分の人生が豊かになるような気がする。
自分が「面白い」と思えるものを増やしていきたいと思う、昨今なのであった。

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