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課金するほど熱中していたゲームをやめた。ー可処分時間を考えるー

約2年前の大学2年の時、僕はスマホゲーム「プロ野球スピリッツA」を始めた。現在メジャーで活躍するダルビッシュ投手がYouTubeでこのゲームを発信しているのを見たことがきっかけだった。
スカウトと呼ばれるガチャやイベントを周回することでポイントを積み重ねることで強い選手を集め、自分のオリジナルチームを作り、そのチームを使用して他のユーザーとリアルタイムで対戦することもできる。
ゲームをプレイするうちに魅力や楽しさに惹かれていき、強いチームを作ることができ、同じ地元でゲーム仲間と一緒に大会に出場したこともあった。
また、ゲーム仲間を作りたいと思い、YouTubeのチャンネルを作って動画をアップしたり、ゲーム用のインスタグラムを開設して、投稿したリール動画がバズり、そう再生回数は約10万回を記録し、400人近くの人がフォローしてくれるようになった。



社会人になる前、大学生最後の春休みを過ごしていたときその時はきた。

いつものように強いレアな選手をゲットするためにイベントを進めていた。約2年間やっている中で、行われるイベントはほとんど一度はやった経験のあるもので、イベント内容は楽しいというよりも、選手をゲットするためにやっているもので、「早く終わらせたい」という気持ちだった。

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写真1. 当時やっていたイベントの画面


ゲーム以外にも読書や資格の勉強、写真活動、友人や恋人と旅行に行くなど、やりたいことが多かった。大学生の時とは異なり、社会人になると自由な時間がなくなるため、そこに対するお金は惜しまず使おうと考えていた。

心を無にしながらイベントを進めていた時、ふと思ってしまった。


「この時間無駄じゃね???」



ゲームをしない人にとっては、ゲームをする時間がもったいないということは自明だが、初めてそこで僕もその境地に至ったのだ。



「春から社会人になりますます自由な時間がなくなる中で、毎日ゲームをする時間の余裕はあるのか?いやない(反語)」

「課金もしたしゲームをやり続けないと勿体無い。だが、ゲームを続けてまとまった時間を取れる休日に、ゲームを早く進め強い選手をゲットするためにする課金と、社会人にとって週2日しかない休みの時間を、現実世界に利益をもたらすことがないゲームに費やすのはもったいない」


そう思い立ち、イベントを終わらせて約2年続けていたスマホゲームをやめた。

ゲームはやめたが、ゲームをしていたあの時間がもったいない、ゲームをしている人は勿体無いことをしている、などと思ったことは1度もない。
週2日ある休みの日は、友人や恋人、会社の同期と遊びに行ったり、予定がない日は朝からメジャーリーグ中継で大谷翔平選手の活躍を見ながら、ご飯を食べたり、掃除をしたりしている。平凡な一日だが、今はこの生活が幸せ。

社会人になると時間が本当にないと実感している。
だからこそ大学生のような時間があるうちに社会人にはできない無駄なことをすることが、大事だと思う。これはゲームに限ったことではない。観たいアニメや映画、ドラマを朝から夜まで永遠観続けるのもよし、自転車で全国を旅するのもよし、1日中何もせず部屋でゴロゴロするのもよし。
何かをしていたり、していなかったりする中で、僕がゲームをやめたように、自分の中で何かを発見し、生活や行動を変えようと思うきっかけがあると思う。

大事なことは自分で考え、気づくことである。
自分の人生は他人と比較するものでもないし、他人から指摘されるものでもない。
だからこそ、自分自身で考え、自ら意思決定し、なりたい自分になっていくことが自分の人生を生きていく上で必要である。


ゲームをやめた結果、強い選手ではなく自由な時間とお金をゲットできた。
熱中することは大事だが、熱中しすぎず、広い視野を持って、自分のやりたいことについて考えてほしい。


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