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2021年のいま『風立ちぬ』を初めて見て、今日という日を正解にしようと思った

僕は意識高い系中島とは違い、ジブリをあまり見たことがない。

トトロや千と千尋など、金曜ロードショーで何度も放送されているような作品しか見たことがない。

『風立ちぬ』は名前は聞いたことがあったが見たことのないジブリ作品の一つだった。内容は知らないが、中島のブログを通して少しだけ知った気になっていた。

先日金曜ロードショーで放送されていたので、録画して今日初めて見た。


舞台は戦時中の日本。
内容は割愛するが、飛行機を設計することを夢みる堀越二郎は、洗礼された飛行機を設計しそれが戦争に使用され、結果的に戦争に加担することとなった。

戦時中をモデルとしたこの作品は賛否が分かれていた。


戦争の結果、彼自身が設計した飛行機もそれに乗ったパイロットも「生きて帰し者なし」になってしまったが、当時の彼自身にとってはそうするしかなかった。


現在から過去を見ることが出来るようになって初めて、その結果が正解だったのか間違っていたかを知る。将来から今を見ることができた時、もしかすると僕たちがいま行っていることは間違っているかもしれない。しかし、今を生きる私たちにとって、未来のことはわからない。

コロナウイルスが蔓延する中、世界中の人々を含め僕たちはワクチンを打った。もしかするとワクチンを打たない方が良かったかもしれない。しかしそれは、数年数十年経ってみないと分からないのだ。

堀越は今を一生懸命生きた。僕はその姿が美しいと思った。
容姿の整った人物よりも、真面目で勤勉で美しく、夢に向かって一生懸命努力する堀越のような人物が一番カッコいいと僕は思う。


創造的な人生の持ち時間は10年だ。

設計家も芸術家も同じだ。

君の10年を力を尽くして生きなさい。

これはイタリアの航空技師であるカプローニが、大学在学中の堀越に対して夢の中で放った言葉だ。この言葉を聞いて、堀越は設計家の人生を歩むことを決意することになる。


さて、堀越と比べて今の自分はどうか。

はっきり言って比較にならないほど自分はクソだと思う。
大した夢はなく、食って卒論を書き、たまにブログを書いては寝てを繰り返す生活。残りの大学生活がこのまま過ぎ去ろうとしている。本当にこれで良いのだろうか。

答えはNOだ。

今日、『風立ちぬ』という作品を見てそう思った。もっと必死に生きねばならない。将来は分からないが、今の生活を続けていれば、将来に今を振り返ったときに、確実に間違っていたと思うだろう。

この作品を見たことがターニングポイントとなり、人生が変わるきっかけにしたい。堀越二郎のように夢はないが、一生懸命生きていく中で見つけていきたい。


2021年8月30日という日が未来から見て正解になるように、これからの10年を必死で生きてゆく。



それでは今日も良い一日を。


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