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三大煩悩と共に生きる!?

私たち人間が地球に生まれる際に必ず心の中に実装される108個の心の働きのことを煩悩ぼんのう とそういいます。

煩悩は必ず、すべての人間が等しく持って生まれます。

これはもう人間として生まれた以上どうすることもできない、変えられないことわり です。

人間である以上、当たり前に抱く煩悩の中で特に重要とされる三つがあります。それが、貪欲 とんよく瞋恚しんに 愚癡 ぐちと呼ばれるもの。

貪欲(とんよく)
必要以上に求める心
瞋恚(しんに)
怒りや憎しみの心
愚癡(ぐち)
真理に対する無知の心

如何でしょうか、おそらく現代を生きるあらゆる人々に当てはまるであろう、三つの煩悩だと思います。
でもこれらに当てはまったからといって焦ったりする必要はありません。

何故ならば、その心こそが、自分本来より以上を求める、貪欲であり、理を理解せぬ愚かさであるからです。
また自分の周りの身近な人々に対してだけでなく、たとえばTwitter上の情報に憤ったりするその心はまさしく、瞋恚に他ならない。

このように三大煩悩は三毒と呼ばれるほどに、すべての人間に等しく与えられている非常に厄介な心の動きなのです。
であるならば、そのこと自体に大きな意味があるのだということです。

ですから愚かである自分にネガティブになる必要はありません。
全人類、愚か者なのですから。

仮に三毒に何か対策があるとすれば以下のようなものになります。
ただし、ほとんど意味をなしません(苦笑

欲深い人には、その対象の本質を見極めさせるように誘う。
怒りっぽい人には、なぜそのことに腹立たしいのかを見据えるように誘う。
愚かな人には、縁起について自ずから観測させる。

仮に自分の周りに三毒に苛まれている存在がいたとしても、こうして自ら気づくようなヒントを示すことしかできないのです。

だから煩悩に右往左往するくらいなら、いっそのこと全部手放してみてはいかがでしょうか。

煩悩の星、心のテーマパーク地球

生まれながらに実装されている心のアプリのような煩悩は消せません、何故なら煩悩は心と一体の連動した自動プログラムだからです。

スマホの中の不要なアプリをワンタップで消すようなことはできないのです。ただし、そのようである煩悩も無理に消そうとせずとも小さくはできる。

そのもっとも簡単な方法は心の仕組みを理解してしまうこと。

煩悩は自分だけの指標であり、己を確認するために実装されている心の動きのこと。つまりは自分がどのような煩悩をもって生まれているのかを理解できれば、その後の人生は無理に思い悩む必要はなくなるということです。

煩悩は人間が生まれながらにもっている大切な自分だけの個性。ですから日頃自分の中から顔を見せる煩悩に振り回される必要などないのですよ。

それはあなただけの大切な心の動き。

あなたが自分を知るうえのヒントとして自動的に自分の中から出てきてくれるモノ。このことが理解できれば、むしろそれらの煩悩が愛おしく感じられるようになります。

「いつも出てきてくれてありがとうね」
「そうなのね、私は目の前のことに不安になったり、恐れたりせず、それはしなくていいということなのね」
「この目の前のムカツク相手は私とは関係ないのね、気づかせてくれてありがとう」

煩悩と共に生きることこそが、この地球での私たちの使命。

煩悩は私たちを苦しませるためにあるのではありません、より自分らしく生きるためにこそ抱き生まれてくるのです。

そもそも人間はこれらの心の仕組みを悟った状態から始まって、物心がつく際に自我が芽生え、そこから段々仕組みを忘れる遊びをしている。

何故そのような回りくどいことをするのか。
別の星に生まれればそもそも煩悩がないのです。

それでも私たちはそれぞれが何かしらの魅力を感じて、この地球にバカンスに来ているから。

つまり地球とは別名、煩悩の星とそう呼んでも差し支えないと思います。

ここで仮に自身が全部を悟った状態である場合を想像してみてください。

それって地球人でいる意味がなくないですか?

それはある意味では、「強くてニューゲーム」でイキリ散らかしているオンラインゲームユーザーのような存在。

いきなり御曹司として生まれ、何不自由なく生きる人々のようなものです。

そんな人々がいたとしたら、いったい何が楽しくて地球に来ているのか意味不明ではありませんか?

ですので悟りを開いたからといって、その人が偉いわけではないのです。

無知で愚かな人間のほうが地球では自然なのだということ。

ということは、私たちのこれまでの人生、何か間違っていることがあったのでしょうか?

そのことに気づくことこそが、真の悟りだと思えるのです。


タイトルイラスト

吉倉たまさんよりお借りしています。
ありがとうございます。

著者プロフィール

私、ナスノの簡単な自己紹介となります。
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