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「長生き」を目標にしない


いまや「人生百年時代」。しかし大切なのは、「長さ」ではありません。何歳まで生きようが関係ない。いかに充実した人生を送ったか、今際のきわに「これで死ぬのも本望」と、満足できる人生だったか、そこを考えたほうがいい。
<省略>
道元禅師は人の生死を、薪と灰にたとえて話されています。「薪が燃えて灰になる。しかし薪が生で、灰が死かというとそうではない。薪も灰もそれぞれ自らの役割を全うしている。同じように生きている間は生き切り、お迎えが来たらすべての因縁を断ち切って死に切ることだ」というのです。これを禅語で「前後裁断」といいます。

枡野俊明「小さな悟り」p189 三笠書房

長生きしたくない気持ち

若い頃はそう思っていた
なんでだろう
将来に望む気持ちがなかったからだろうか
世の中にも自分にも期待していなかった
大人になるとズルくなると思っていた


長生きしてみたい気持ち

どんな世の中になるのか見てみたい
子供や孫たちの成長を見てみたい
自分の人生は選択できるけれど
寿命は選択できない
いいズルさと悪いズルさがあった


「死に切る」は「生き切る」

道元禅師の教えは知っていた
なんとなく分かる気はしていた
50年生きる経験で少しわかってきた
ただ生きると生き切るの違い
「生き切る」ことの大切さ


人生は不思議

子供は無邪気で素直
大人になるほど知恵がつく
どんな知恵がつくかで選択が変わる
願っていないことを経験して
願うことの意味を知る

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