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奈良・橿原でJリーグの公式戦が開催できるかまとめました

2023年はサッカー・Jリーグが開幕して30年の節目の年です
10チームで開幕して今年は60チームに増加しました
そして私の地元である『奈良県』にもJリーグクラブが誕生しました
『奈良クラブ』です
府県を跨がないと観ることができなかったJリーグが、ようやく奈良県内でも開催できます
近場で観ることができるJリーグが実現できるのですが、ふと思うことがあります
2022年まで奈良市にある『ロートフィールド奈良』(鴻ノ池陸上競技場)と橿原市にある『橿原公苑陸上競技場』で奈良クラブのホームゲームが開催されていましたが、2023年も2か所で開催されるのだろうか・・・
できたら橿原でも開催してほしいなと私は思います
理由は・・・

『近いから!』

まぁ、単に私自身のわがままですが(^^;)
『ロートフィールド奈良』も私の住んでいるところから近いところにあります
でも『橿原公苑陸上競技場』がある橿原市は私自身の生活圏内です
買い物したりカフェに行く感覚で、ふらっとJリーグも観に行きたいなと思う私です
ここまで私の感情をただつぶやくだけでしたが、実際に『橿原公苑陸上競技場』でJリーグが開催されるかどうか、私自身の主観をあまり出さずにまとめました
Jリーグを開催するには様々な条件があります
最後まで読んでいただければありがたいです

2022年9月に2023年シーズンのJ3クラブライセンスの交付を受けた奈良クラブですが、そもそもJリーグに所属するには『ライセンス(免許)』が必要です

クラブライセンス制度導入の目的は大きく分けて「サッカーの競技水準や施設的水準の持続的な向上」「クラブの経営安定化、財務能力・信頼性の向上」に集約されます。サッカーがより魅力的で、観客やパートナーなどのステークホルダーに信頼されるスポーツを目指すことが示されています。

Jリーグ クラブライセンス制度(目的) より

クラブに所属する選手が高いレベルでプレーや練習するために必要な環境を整えつつ、クラブ自体も安定した経営ができるようにするための『ライセンス』です
ここでは交付された『J3クラブライセンス』からスタジアムについて抽出しました

J3ライセンスの審査は、以下の5つの基準について行われる。
① 競技基準(第7条)
② 施設基準(第8条)
③ 人事体制・組織運営基準(第9条)
④ 法務基準(第 10 条)
⑤ 財務基準(第 11 条)

 Jリーグ J3クラブライセンス交付規則(第2条)審査の基準 より

先に述べたクラブに所属する選手が高いレベルでプレーや練習するために必要な環境の条件が①と②であり、クラブ自体も安定した経営ができるための条件が③から⑤になります
スタジアムについては②の施設基準になります

(1) 施設基準は、「Jリーグスタジアム基準」に定められた内容を充足していなければならない。

Jリーグ J3クラブライセンス交付規則(第8条)施設基準 より

ここで『Jリーグスタジアム基準』がでてきましたのでそちらを参照します

『Jリーグスタジアム基準』には、スタジアム規模等・競技用設備・諸室とスペース・アクセス関係の4つの大きな項目に分けられ、その項目からさらに細かく区分されてそれぞれに基準が満たされているかどうかとなるのですが・・・

満たされているかどうかは施設管理者でないとわからないぞ・・・

橿原公苑陸上競技場には何度も足を運んではいるのですが、知っているのは試合時にスタジアムに出入りできる範囲のみ
つまり、スタンド(メインスタンドやバックスタンド)から見える景色と入り口付近にある設備(トイレ)くらいでしょうか
事務室や会議室(試合後の記者会見場)があるのは外から見えるので知ってはいるのですが、選手や審判控え室がどのような設備が整えられているかはわからないです

これが橿原公苑陸上競技場(外観)です
ベンチが木製なのが特徴です

ということなので、奈良県の施設ということで奈良県のホームページを見ると・・・

収容人員
メインスタンド3,000人  バックスタンド2,000人
照明設備
1,500ルクス(45灯用照明鉄塔8基)
付帯設備
会議室2ヶ所(定員各36名)、男女更衣室・シャワー室、放送室、医務室、役員室、トレーニング、事務室

奈良県ホームページ(県立橿原公苑・施設案内・陸上競技場)より

となっているので、ここから推測しないといけないです
まずは収容人員ですが

J3は原則として5,000人以上(メインスタンドに椅子席があること。なお、芝生席は、安全性等についてJリーグが検査し、 特段の支障がないと認められる場合には、観客席とみなすことができる)

Jリーグスタジアム基準(2023年度用)2.入場可能数 より

これを読むとJ3リーグの開催には疑問符がつきます
芝生席が観客席とみなせるかどうかですし、観客席とみなしても5000人入れるかどうかです
というのも、2022年9月3日に行われたFC大阪戦(前半終了後に雷雨のため中止、9月30日に再試合)でバックスタンドで縮こまって座った記憶が・・・(^^;)

この試合はメインスタンドとバックスタンドが開放されたものの北側のゴール裏スタンドは開放されてないのでもう少し入るのかもと思うのですがどうでしょうか
ちなみに南側のゴール裏のスタンドは設置はされているのですが、木が植えているので立ち入りはできないです

ピッチ内のいずれの個所においても照度1500ルクス以上の明るさを保持し、均一であること

Jリーグスタジアム基準(2023年度用)6.照明 より

照明設備については問題ないですし、付帯設備についてはJFL(日本フットボールリーグ)での試合開催の実績があるので問題なしとしておくとしたら、やはり入場可能数が気になります
そして気になるのが、試合開催の時間です
昼間の試合は問題なく開催できるのですが、夜間(ナイター)の試合が非常にデリケートなところです
『橿原公苑陸上競技場』の近隣には一般家屋があるため、夜間の試合を行う際には鳴り物が使えない時間帯があります
また、試合開始時間についてですが遅くても18時(午後6時)の試合開始になります

結論としてはすごく『微妙』としかいえません
まずスタジアムでの入場可能数については『ロートフィールド奈良』に比べるとかなりの差があります

観覧席
正面スタンド(鉄筋コンクリート造り一部3階建) 5,600席
※正面スタンド構造
1階 管理事務所・選手更衣室・シャワー室・トレ-ニング室・器具庫等
2階 特別室・会議室等
3階 放送室・写真判定塔等
芝生スタンド 25,000人収容

奈良市ホームページ(スポーツ施設・奈良市の施設)・ロートフィールド奈良
(鴻ノ池陸上競技場)※第一種公認・施設概要より

ロートフィールド奈良は30000人以上収容可能(そんなに入るわけないでしょ、あの試合でも14000人で満席では・・・というツッコミがありますが)なので、ロートフィールド奈良での開催が多くなるでしょう
ただ照明設備があるものの、Jリーグスタジアム基準を満たしていないはずです

鈴鹿ポイントゲッターズ戦の時ですが明らかに照明設備が橿原公苑陸上競技場より小さいです

よって、夜間での試合は橿原公苑陸上競技場での開催しかできないです
ただ、先に述べたとおり試合開始時間や鳴り物が使えないという条件がありますので過去の試合実績やスタジアムの設備の現状を踏まえると2023年の『奈良クラブ』のホームゲームは

夏期・・・橿原公苑陸上競技場
上記以外・・・ロートフィールド奈良

と思いますが、果たしてどうなるかは1月20日にJリーグが開催日と開催するスタジアムを発表しますのでこの日に確認します

最後まで読んでいただきありがとうございます

おまけ

ここではあくまで『Jリーグスタジアム基準』に基づいてまとめました
例外適用がどこまで奈良クラブに対して認められているかわかりませんので深掘りはしていません

「J3クラブライセンス交付規則」 規則番号I.01の例外適用が認められた場合はその限りではない

Jリーグスタジアム基準より

ロートフィールド奈良についても『Jリーグスタジアム基準』に基づいた照明設備の設置計画は進めているはずです(奈良市ホームページによると設置工事をするための設計業務委託の入札は終えていますので)

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