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Vol.515「石破新総裁は天皇の臣下ではない」

(2024.10.2)

【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…自民党総裁選は石破茂の勝利という結果になり、石破が次の日本の総理大臣になる。わしは皇位継承問題の一点からしか見ないようにしてるから、最悪の結果になった。石破は自民党総裁選に出馬する時点で男系固執議員に大きな「借り」ができ、完全に男系闇堕ちしていた。権力のためなら、悪魔に魂も売る。皇統も絶やす。そこまで邪悪なのが政治家なのだ。石破は決選投票前の演説で、「日本を守りたい。国民を守りたい。地方を守りたい」と訴えた。しかし、石破が守りたい日本に「天皇」は含まれてはいないのだ!この最悪の状況から「愛子天皇」を実現するためには何ができるか?
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…今、ネット上には、愛子天皇待望論の主張とセットで、秋篠宮バッシングをくり返している集団がいるが、これがどんどん過激化して、現在、「秋篠宮さまは上皇ご夫妻の子ではなく、上皇后陛下の妹夫妻の子だ」というわけのわからないデマをもとに、「秋篠宮文仁殿下のDNA鑑定を要望する」と常軌を逸しているとしか思えない署名運動が展開されている。しかし、このバッシングサイトを見ていくと違和感を持つ点が多々あり、極左の扇動としか思えないものなのだ!
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…共産党のような極左やネトウヨのような極右よりも、新自由主義者の方がまだ話せる?「光る君へ」は愛子様を始めとする皇族方に観ていただく前提で制作されている
?不同意性交罪は男女ともにメリットなんてないのでは?立憲民主党の新代表・野田佳彦氏に愛子さま皇太子の実現を期待するのはやめておいたほうが良い?大の里は横綱になれる?今回の自民党総裁選で、河野太郎が決勝にも掠りもしなかったことは収穫では?…等々、よしりんの回答や如何に!?



1. ゴーマニズム宣言・第544回「石破新総裁は天皇の臣下ではない」

 自民党総裁選は石破茂の勝利という結果になり、石破が次の日本の総理大臣になる。
 わしは皇位継承問題の一点からしか見ないようにしてるから、最悪の結果になった。

 石破について、当選翌日の朝日新聞は「女系天皇に理解を示す石破氏」、産経新聞は「前例のない『女系天皇』を排除しない考えを示した」などと報じているが、新聞は老人しか見ないから、こんなデマに騙される老人もいるのだろう。
 わしは石破がとっくに「男系闇堕ち」していることを見抜いていたから、「SPA!」『ゴー宣』で、「拝啓 石破茂様」を描き、読者はとっくにこの章を持って、政界ロビー活動をしている。
 それを新聞記者は知らないのだから、「SPA!」『ゴー宣』も読んでないのだろう。

 石破は今回の総裁選出馬に必要な推薦人20人を集めるのに「七転八倒した」と言い、長島昭久ら男系固執議員の推薦を取り付けて、ようやく出馬にこぎつけた。これについて石破は「多くの候補者が出ると義理や人情、貸し借りが交錯する」と語っている。
 そして長島は、石破を支持するに当たって「皇位の男系継承堅持をご本人に確認して決断」したとXに明かしている。
 その言葉通りに石破は、総裁選出馬表明後は「悠仁さままでの継承は決してゆるがせにしてはならない」と繰り返し、ついには女系天皇に関して、「完全に排除して議論すべきではないと言っているだけだ。容認するとは言っていない」として、自分は女系天皇を容認していないとまで明言したのだった。

 石破は自民党総裁選に出馬する時点で男系固執議員に大きな「借り」ができ、完全に男系闇堕ちしていた。
 女系天皇は認めない。ただ、悠仁さまに万一のことがあった場合の「スペア」として、排除はしないでキープしておくべきと言ってるだけだという、あまりにも露骨な男尊女卑が、現在の石破の立場である。
 これで総裁選に当選し、悲願の総理大臣の座に就くことが出来るわけだから、もうその「借り」からは一生逃れられないだろう。

 8月27日配信のライジングVol.511でわしは、「最近の自民党政権においては、ひとたび首相になってしまえばもう独裁であり、周りの顔色なんか見なくていいという体制になってきている」として、たとえ総裁選の推薦人に男系固執議員がいたって、無視できるはずだと書いた。小泉進次郎氏を念頭に置いていたからだ。
 だがそれができるかどうかも、その人の人格次第である。
 自分の信念のためならどれだけ人を裏切ろうと、約束を反故にしようとかまわないという、良く言えば胆力のある、悪く言えば恩知らずな小泉純一郎のような人間だったら、それができるということだ。
 しかし、結局は信念のない小心者でしかなかった石破に、そんなことは望みようもない。

 Vol.511で、わしは小泉進次郎への期待を書いたが、進次郎は出馬表明の時点で産経新聞のインタビューに「女系天皇」には「反対だ」と明言し、出馬会見でも、安定的皇位継承には一切つながらない岸田政権の「有識者会議報告書」を重視すると語った。
 父親の小泉純一郎は良くも悪しくも周囲の顔色を見ず「世間」に迎合しない性格で、首相時代には女性・女系天皇公認の直前まで道を拓いたのだが、どうやら進次郎は父親のそんな性格は受け継いでおらず、完全に「世間」に流される人物でしかないようだ。
 たとえ進次郎でも、少しでも勉強さえすれば、全てがわかる可能性はあるとも思ったのだが、進次郎に勉強というのも決して望めるものではなかったようで、進次郎は公開討論などにおける発言でも、何に関しても話せば話すほど不勉強と無知をさらけ出すばかりで、支持は急降下。終盤になると高市早苗と石破茂の争いという構図になった。

 わしは、「高市vs石破」という「ネトウヨ男系」と「闇落ち男系」の戦いだったら、いっそ高市の方がいいと思った。
 高市早苗は、安倍晋三の政治方針や支持基盤(すなわちネトウヨ)の全てを引き継いだ政治家だ。だから当然、男系固執になる。
 もしそれが勝てば、一応は「日本初の女性総理」にはなったが、それは全然誇れない、無惨な女性総理の誕生だっただろう。「名誉男性」が日本初の女性総理になるのだ。しかもそれがネトウヨ・裏金・統一協会という自民党の闇を全部背負った総理になるのだ。 
 だが、そうなれば立憲民主党からすれば、ものすごく攻撃しやすかったはずだ。
 そのうえ高市は支持者であるネトウヨの手前、絶対に靖国参拝をしなければならない。それで参拝すれば中国・韓国からは猛反発され、日中間でトラブルが起こることを嫌うアメリカからも支持を失い、外交的にも立ち行かなくなっただろう。それが恐いから、石破は高市を政権に入れなかったのだ。

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