ルーティン
朝起きて寝室のドアを開けるとネコがちょこんと座っている。
俺と目が合うと 「ニャァ」 と小さくなく。
階段を降りてリビングへ行こうとすると俺より先に階段を「トットットッ」とお尻を振りながら、喉をグルグル鳴らしながら、時折振り返り、俺が降りてくるのを確認しながら降りて行き、リビングの扉の前でまたちょこんと座る。
リビングの扉にはネコ用の小さな扉もあるのだが、朝だけは俺が扉を開けるまでリビングに入らない。
リビングに入ると足に擦り寄り、朝ごはんの催促をしてくる。
そしてご飯のお皿の前にちょこんと座るのだが、ちょいと意地悪な俺はキッチンへ行き、水を飲む。
気が付くと、また足元に擦り寄ってきて 「ニャァ」 と小さくなく。
そして俺より先にお皿に向かうが、また振り返って俺が来るのを確認する。
ご飯をあげると勢いよく食べ、満足するとハンモックで寝てしまう。
俺が出かけるときは「いつ帰ってくるの?」とでも言いたそうに少し不安そうな表情で俺を玄関で見送ってくれる。
帰ってきて玄関の前に行くと「トットットッ」と階段を降りてくる音がする。
ドアを開けると俺のスリッパの上にちょこんと座って待っている。
「ただいま」と言うと「ニャニャッ」と小さく鳴いて俺に着いてくる。
一緒に階段を上り、リビングに行くとそのまま俺から少し離れたところで寝転がる。
自動給餌器で晩ごはんは食べているので擦り寄って来ないが、必ず俺が見えるところに陣取る…
そして、また朝が来る。
こんな毎日が幸せである。
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