マガジンのカバー画像

NHK連続テレビ小説「らんまん」感想

72
2023年4月3日から放送されている、NHK連続テレビ小説「らんまん」の感想です。元植物図鑑の編集者・ライターとしての視点から(?)、感じたことを書いていけたらと思っています。
運営しているクリエイター

#考察

「らんまん」は、新しい朝ドラだったのか? 最終回に寄せて

9月29日、朝ドラ「らんまん」が最終回を迎えました。 4月から約6カ月間、欠かさず視聴してnot…

なつめぐLabo
11か月前
78

【らんまん】時代なのか、摂理なのか【第26週(最終週)・スエコザサ】

「らんまん」第128話感想です。 波多野は、万太郎に、理学博士になるよう勧めました。 大学や…

なつめぐLabo
11か月前
24

【らんまん】寿恵子に異変が…【第26週(最終週)・スエコザサ】

「らんまん」第127話感想です。 いよいよ最終週に突入してしまった「らんまん」。うわ~ん寂…

なつめぐLabo
11か月前
28

【らんまん】必ずまた花は咲く【第25週・ムラサキカタバミ】

「らんまん」第124話感想です。 昨日の放送で、関東大震災が発生。長屋にも大きな被害があり…

なつめぐLabo
11か月前
24

【らんまん】この雪の消残る時に【第25週・ムラサキカタバミ】

「らんまん」第122話感想です。 万太郎は徳永教授の元を訪れ、紀州熊野の神社のfloraの調査結…

なつめぐLabo
11か月前
28

【らんまん】南方熊楠と牧野富太郎【第24週・ツチトリモチ】

「らんまん」第24週の感想をしっかりと書けなかったので、気になった箇所について、まとめの記…

なつめぐLabo
11か月前
34

【らんまん】歩いて観察して~ツユクサの3種類の雄しべとは【第23週・ヤマモモ】

「らんまん」第114話感想です。(タイトル間違えてたので直しました💦) 自分の店を出すことを叔母のみえに勧められ、渋谷の物件を見に行った寿恵子。 当時の渋谷は農村地帯で、物件のある道玄坂近辺には集落があるものの、相互扶助の仕組みが整っていないようで、どぶさらいなどが行われていないので、やぶ蚊が飛び交っている状態でした。 その家にはおばあさんが住んでいたようですが、今は出ていき売りに出されていました。 隣で居酒屋をやっている男性に、「渋谷が好きか」と聞いてみると、 「好きも

【らんまん】どこまでも地べたを行く【第22週・オーギョーチ】

「らんまん」第110話感想です。(先週はバタバタして、更新が遅くなってしまいました…) 台…

27

【らんまん】日本の植物学は次の段階へ?【第22週・オーギョーチ】

「らんまん」第106話感想です。 徳永の誘いで、7年ぶりに東大植物学教室に戻った万太郎。しか…

27

【らんまん】菊くらべの結果は?【第21週・ノジギク】

「らんまん」第105話感想です。 寿恵子は万太郎に、「今度の植物採集の時に、菊をとってきて…

26

【らんまん】菊くらべ【第21週・ノジギク】

「らんまん」第104話感想です。 今週は寿恵子を中心にお話が進んでいます。 舞台は新橋にある…

22

【らんまん】オリジナルの学名【第20週・キレンゲショウマ】

「らんまん」第100話感想です。 今日は、思わず田邊教授に感情移入し、気持ちが乱高下してし…

22

【らんまん】始祖にして永遠【第20週・キレンゲショウマ】

「らんまん」第99話感想です。 今週は「女性の強さ」が感じられるお話が続いています。 田邊…

34

【らんまん】変形菌の魅力【第20週・キレンゲショウマ】

「らんまん」第96話感想です。 今日の放送では、万太郎たちを支えてくれた長屋のメンバーとの別れが描かれ、少し寂しい気持ちになりました。 長屋の住人の一人、丈之介が万太郎の部屋を訪ねてきました。丈之介は、一人でも精力的に標本を集めて研究を続ける万太郎の様子を、イギリスの詩人バイロンの「事実は小説より奇なり」という言葉で表しました。 そして「餞別」だと、万太郎にある文章を手渡します。それは、新聞に出す広告の文案でした。 「名前のわからない植物があったら、標本を送ってくれれば名