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blog.ver66 人の立場になっているのは思い込みかもしれません。

今回のテーマの「人の立場になっているのは思い込みかもしれません。」はなんだか考えれば考えるほど自分が怖くなってきますね。

ということでこのテーマに沿って書いていこうと思います。

ちなみに今このタイミングでは何を書こうか決まっておりません。
自分の中でもどのような感じに仕上がるのか想像できませんが、書きながら自分で思ったことを書いていこうと思います。


このテーマですが先日、後輩くんに話をしていた時に私が話した内容です。

私の職業は整形外科クリニックのリハビリの先生をやっています。
なので基本的にご自身の体に不調や疑問を持った人が来られます。

そのような人の問診というカウンセリングや施術を行い少しでもその人たちの役に立てればと思い、日々お手伝いをしています。

今回はあえて「カウンセリング」という言葉を使いました。
カウンセリングと聞いて何をイメージしますか?
私は『話をよく聞いてくれる』ようなイメージになります。イメージを言語化するのって難しいですね。
なので、”〜ような”という表現でもあります。
この”〜のような”はカウンセリングでももしかしたらよく使っているかもしれません。

患者さんのほとんどの方が痛みを訴えてそれを改善したいからとクリニックへ来院します。
そこで私がカウンセリングの際には痛みがどんな痛みなのかを伺います。
そうとはいえ痛みがどんな痛みなのかというと、もちろん「痛い」という回答になります。当たり前といえば当たり前ですよね。

ただ、私にとってその主観を言語化してもらうことが今後の施術に影響してくるかもしれないからです。もちろん主観だけでは決めつけません。あくまで判断材料の一つとして。

この時に私は患者さんがどんな痛みがあるのかを患者さんの立ち場になり考えながら質問をします。

「針に刺されたみたいにチクチクしますか?」
「触るときだけズキっとしますか?」
「内側からドクドクと疼くような痛みですか?」

などとカウンセリングをしながらその方の痛みを想像しながら痛みの種類を探ります。


でも、もしかしたら私の想像と患者さんの痛みを感じているイメージとで相違があったとしたらもしかしたら適切な処置にはならないと思いながらいつも伺います。半信半疑ですね。

でも自分が心にゆとりがないときにその痛みだけではなく、患者さんが求めることとこちらが考えて提供する内容とで相違があったとしたら相手である患者さんは不審になると思います。

「私はこう思ってよくしてもらえると思ったのに。」なんてことも多々あると思います。本当はあってはいけないことですが、こればかりは相手の問題もあるのでセラピストが全て悪いとは言い切れませんがね。


このように患者さんとセラピストが互いに違ったことを思うと基本的にセラピストが思い込んでいることが多く、患者さんからしたらそうじゃなかったと思うかもしれません。
この場合に今回のテーマである「人の立場になっているのは思い込みかもしれません。」が実際に起こっている可能性が高いです。

その人の立場になって考えてみることは大切ですが、実際に経験したことがないことを想像したところでそれ以上の想像はできないのです。
そんな自分のイメージでしか考えることができないのです。


なのでこんなことも言えます。
「思い込みは人の立場になって考えることができないかもしれない。」

例えば
「この運動は簡単なので毎日行ってくださいね。」とセラピストがお伝えするとします。
もちろん運動は大変。でも簡単な運動だからとできるでしょうと思いこむ。だけど実際には運動の中身が大変なわけではなく、これを継続して毎日行うことが何より大変なことだとはこのセラピストは知らないのです。

極端な例だとこのようなことが起きているのです。実際にこのようなケースももしかしたらあるでしょう。
特に”10回3セット”なんて根拠もないような発言をしている人は運動を継続したことすらないかもしれません。もしくは人に言われて自主的に運動を毎日行ったことがないかもしれません。
いや、そもそも何かしら毎日の継続をしたことがないかもしれません。

そんな感じでわかる人にはわかるのです。

そんなセラピストの発言って無責任すぎませんか?



自分が経験したことのないことははっきりと『わからない』と言えることも大切です。
もちろん知っていることの方がいいに決まってます。でも知らないことよりも知ったかぶりをする方が何十倍もタチが悪いです。

思い込みで話をしてしまうから。
嘘をついているかもしれないから。

冷静に考えたらそれって実際のところ信憑性に欠けますよね。


そんなサービスをあなたは受けたいと思いますか?
どうでしょう?


まずは、自分自身を疑いましょう。
自分が思い込んでいるのではないかと疑ってください。

自分を疑うようになると自ずと『わかりません』と言えるようになるのではないかと思います。


思い込みって怖いですよね。



それでは今回はここまで。

おしまい。

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