子ども日本語教室で子どもたちの心の成長を願う【Aflevering.237】
今日はEduble日本語教室での学びを少し紹介させていただきたいと思います。小学校高学年のプレゼン発表です。
共に学び合う空間を(小学高学年クラス)
日本語クラスでは、自分の興味・関心について発表するプレゼンの時間があります。環境問題からゲーム・アニメなど文化的なテーマまで、いろんなテーマで自分の好きなことについて語る時間です。
海外での日本語学習は、学年が上がれば上がるほど難しくなっていきます。また、それぞれの日本語と関わってきた背景もそれぞれなので、個々の能力に合わせた学習も重要になりますが、それだけでなく「共に考え共に学ぶ」時間も大切にしています。
やはり好きなテーマについては、自然と会話も生まれ、子どもたちのつながりが広がっていくようにも感じています。そういった、子ども同士や子どもと先生のつながりを大切にしながら、みんなと日本語学習の時間を楽しんでいます。
「オランダに来て良かった」という思いを持ってほしい
子どもたちは自分で住む場所を選ぶことができません。授業の中で「本当はオランダに来たくなかった」という言葉を聞いたりすることもたまにあります。
しかし、オランダにいるから訪れることができた場所、見ることができた物、オランダにいるから出会えた人たちとの出会いによって、そういった思いはやがて「オランダに来てよかった」という思いに変化します。
考え方1つで物事の捉え方は変わる
私は子どもたちからそういう言葉を聞いた時、「じゃあ来てよかったと思うことは?」と聞きます。これは、物事の捉え方というところが問題になっているのであり、たとえ日本や生まれた国で育っていたとしても、良い点・悪い点はそれぞれあり、大切なのはどちらを見るかということなのではないでしょうか。
行動して状況を変える力を
私が子どもたちに伝えたいことの1つとして、「自分の身の回りで不満があるとしたら、文句だけで何もしないのではなく、周りを変えられるように行動せよ」というのがあります。
自分が置かれた環境でうまくいかないこと、辛いと感じることもたくさんあると思います。しかし、考え方一つでその状況を変える力が生まれることを知ってほしいです。授業の中で、そんな気づきを与えることができたら嬉しいです。
子どもたちの日本語学習をサポートする立場として、そんな気づきができる手伝いができたらと思います。そのため、年齢が近い子どもたちが集まり、お互いに考えを交換できる時間と場所を、機会を見つけては作るようにしています。
もちろん、日本語教室に来たからオランダに来てよかったということにはなりません。「オランダに来てよかった」と思えることの一つとして、教室での友達や先生との出会いを大切にしたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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