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子どもの話をよく聞いて、よく観察しよう【396】

 先週は妻が一週間仕事で家を離れていたので、私のレッスンの業務も一部お休みにしました。夕方の通常授業は休みにさせていただき、娘が学校に行っている間のみ、オンラインレッスンと保護者懇談をしていました。

 学校の送り迎えと週末を娘と過ごしていた時に感じた「子どもの話はちゃんと聞かないといけない、子どもを観察するといろんな子育てのヒントがある」というエピソードを記録しておきます。

ハムスターの動画

 3月にハムスターを飼い始め、娘は初めてのペットに大喜びしていました。毎日、手に乗せたり餌をあげたりしている中で、ハムスターも娘にだいぶ慣れてきたようです。娘が呼びかけると顔を出したり、手を出すと乗るようになってきました。

 そんな時に「ハムスターが喜ぶ方法を調べたい」ということで一緒に、ハムスターがどんなことが嬉しくてどんなことを嫌がるのかを色々検索して動画を見たりしました。
 すると今度は「ハムスターが弱っている動画を見たい」と言ってきたので、私は少し驚きました。子どもなりの無邪気さなのか、残酷なことを考えているかなと思いながら、「なんで弱っているところを見たいの?まだリリ(ハムスターの名前)は元気じゃない?」と聞きました。
 すると、「この前お母さんがハムスターはだいたい2年ぐらい生きるって言ってたやん?私はハムスターがすごい可愛いから、急にお別れするのはとても辛いねん。だから、ハムスターが弱ってるよっていうサインをちゃんと知っていたいねん。そしたら何かできるかもしれへんし、私もお別れの準備ができるから見たい」と答えたのでした。まだ8歳の娘は表現をする勉強中で、彼女が意図していることが伝わらない表現になっており、私が誤解しただけだったようです。
 ペットが可愛いだけじゃなくて、この年齢でもうハムスターがたった1つの尊い命を持つ生き物として考えてくれていることがとても嬉しく感じました。それと同時に子どもの話はきちんと最後まで聞いて、「ああこういうことを伝えたかったのか」と私たちが子どもを理解しようとする姿勢を忘れてはいけないなと思ったのです。

お笑いで日本語

 私は大阪生まれ大阪育ちで、暇があればYouTubeで漫才やコントを見ます。オランダで生活するようになっても、日本語に触れたいなと思うと、私が日本にいる時に大好きだった「中川家」「和牛」「陣内智則」「サンドウィッチマン」「ジャルジャル」「東京03」などをよく見ます。

 娘も漫才やコントに興味があるらしく、私が見ていると娘も見たいと言って一緒に見ます。すると「これはどういう意味?」「ここなんでみんな笑ってるの?」と聞いてきます。私がそれに答えながら、「これも立派な言語の勉強になるんじゃないか」と気づきました。ただでさえ日本語のインプットが限られている海外での生活環境において、楽しみながら日本語に触れられること自体とても貴重に感じます。娘は漫画も大好きで、日本語でもオランダ語でもたくさん本を読むのが好きなのですが、日本語の漫画からもストーリーの展開(論理)やいろんな言葉を学んでいるようです。
 最近は、娘が「BGMで漫才を聴きたい」というのでかけています。朝食の時から聴きたいと言われた時はどうしようかと思いましたが(ゆっくり食べたい)、せっかく興味を持っているのだからと一緒に聞くことを楽しむようにしています。
 娘は早口言葉のフリップ芸をする「大谷健太」のネタも好きで、日本語ならではの言葉のリズムや韻をふむことなどを通して、言葉で表現することの面白さを一緒に味わえたらと思います。

 以上のように、日常の中に学びがたくさんあふれていることに気づくことができました。また仕事の週間に戻りますが、子どもとの関わりについて今回のことを活かしていきたいと思います。

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