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新刊発売! 野口義修@「15秒作曲入門」です。

ここ数年、体調も優れない時期が続き ほとんど ノートに関しては 書かずじまいでしたが、仲間のBANDSHIJINさんの、毎回の熱いノートを見ていて 久しぶりにしたためます。

この半年 ずっと原稿に立ち向かっておりまして、その結実が「15秒作曲入門」というタイトルで出版されました。
自分自身が感動しながら書いているので、かなり熱い内容になっていますが、テーマは非常にクールです。

人間の脳のもっとも重要な機能は、記憶ですね。
発想や創造もすべて記憶が元になっています。言葉も音感も記憶ですものね。
今回、いろいろ調べている内に、音楽にとって、脳の記憶の働きが 驚くほど重要であることが分かりました。

まず、野口自身、一番驚いたのは……脳は、バラバラに耳に入ってきた音の塊から、各音のピッチや長さや音色や残響やコード感や、単語を構成する各音の響きや いくつか集まったときの単語としての意味や、文節~文章(歌詞)としての意味やメッセージ……など、およそバラバラなものから、この音とこの音は心地よく響いていて曲を支えているな! とか、この音は音楽には関係ないノイズだな……とか、最初から音楽や歌として聞くのではなく、数千ピースのジグソーのワンピースずつを聞いて、頭の中でいちまいの絵に仕上げるように、脳が バラバラの音たちを組み合わせて かってに音楽として仕上げるのです。

ですから、脳科学や心理学では、良く、「音は脳の中で音楽になる」と言うのです。

そういった音楽の判断……たとえば、童謡であるとかロックであるとか、ビートルズの曲だなどという大きな音楽の判断は、無意識の知識と言われるスキーマという働きが担当します。

これも話し出せば、朝まで語りたい内容ですが、たとえば、ビートルズマニアの頭の中には、音楽理論の有無にかかわらず、ビートルズ音楽の特徴や雰囲気が、無意識のうちに取り込まれているのです。だから、ビートルズっぽい楽曲を聴けば、無意識のうちにビートルズっぽいなと分かるし、それが好きと感じてしまいます。これがスキーマの働きです。

そのスキーマはビリージョエルの頭の中にもあって、彼は自分の音楽を作る時に、無意識にスキーマを応用しているのです。彼もビートルズオタクで、ビートルズを聞きまくっていたはずです。彼の頭にはビートルズスキーマが詰まっているのです。
だから、僕らは ビリージョエルを聞くと、なんだかビートルズっぽくて好きだなとなります。

「15秒作曲入門」には、そんなことがたくさん書いてあります。作曲するときに、まとまりのないメロディーを書いてしまう人が多いですが、そんな方は、ぜひ「15秒作曲入門」を参考にして欲しいです。

人間の記憶には、約15秒単位のメロディーやサウンドを、頭に取り込んで、重要か重要でないか、覚えておくべきかそうでないか、感動したかどうか……などを瞬時に選り分けながら、そのメロディーを覚えるかどうか判断する仕組みがあるのです。

15秒で脳が納得するような曲作りは、ある程度、テクニックで可能なのです。CMが15秒なのも、感動的な演説のメイン部分が、案外、15秒くらいだったりするのも、脳の働きがベーシックにあったのですね。

「15秒作曲入門」は、約300ページ近くある大作ですが、ほぼすべての楽譜には、QRコードですぐに聞けるSound Exampleを付けました。 これも約300近い音源を作りました。リキが入っています。

コピーライターの大御所や音楽プロデューサーなどからも、目からうろこであるとか、面白いと絶賛頂きました。

なんだか、宣伝になっていますが、僕の感動をぜひ 皆さんにも共有して欲しくて書きました。どうぞ、よろしくお願いいたします。

15秒作曲入門 https://www.amazon.co.jp/dp/4636959825

野口義修のサイト http://www.noguchi-art.com/






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