<序章>重度の「ボキャ貧病」を克服したい
昨日から「国語辞典を1ページ目から最後まで読んでみる」という試みを始めた。ひとえにボキャブラリー不足の克服のためである。もう重症、末期なんですよボキャ貧病。ふだんの生活「面白い」「おいしい」とかの10語ぐらいでやりくりしてる感じなのだから。
ライターとして、薄々いつかは何とかせねばと思ってはいたが、先日みかん農家さんの取材記事を書いたときに自分に対する鬱憤が大爆発。見開き2ページ分だったんだけど、みかんを褒める言葉がぜんぜん足りない! 「甘酸っぱい」「コクがある」「市販の物とはまるで異なる芳香」…。おいおい、そんなもんか? もっとグイグイ攻めて来いよ。同じ表現は何度も使いたくないし、あの感動に全然追いついてない。端的に表現できない、悔しい。
秋からコミュニティFMでじゃべったりもしているが、これは宅録。だから自分で編集しているときに分かるんだ。「あぁ、この一言が場を締めたな」とか、「この言葉を〇〇に言い換えれば、もっと状況が伝わったのに」とか。
文章でもラジオのトークでも日常会話でも、誰かがいいキーワードをひとつ放つだけで、それがアクセントとなり記憶に残る。モノの名前、位置の指示、など的確な言葉を提示するだけで、相手との意思疎通が格段に快適になる。
この数カ月、痛切に、痛切に実感。
くっそー、そのためには語彙がぜんぜん足りねぇ~! 名詞も動詞も形容詞もカタカナ言葉も、まるでお話にならない。みんなは36色の豪華色鉛筆で絵を描いているのに、自分は6色のクレヨンで一筆描きやってる感じ。おいらもビリジアンやコバルトブルーさほしいだ。
◇国語辞典を読もう、ぜんぶ
つい前置きが長くなったが、その足りないものが集約されているのが「国語辞典」である。ならば喰らってみようではないか、頭の先からつま先まで。
幸いウチにあるのは、解説で笑いをとることもできる奇跡の辞書「新明解」。これなら何とか、最初のページから最後まで読み切れるかもしれない。自分は絵や形とセットにすることで物を覚えられるタチなので、覚えておきたい(または忘れがちな)単語はノートに書き留めることにした。
何ページまで読めるかは分からないけど、始めなければ終わらないので、とりあえずやってみることにする。また、挫折をできるだけ先延ばしにするために、日々の発見などを「成果」としてこのブログに綴る。何か変化があれば、それも。
100%自分のための記事なので、読んだ人を楽しませようなんてサービス精神はなきに等しいです。っていうかゼロです。何も期待しないでください。私のお墓の前で泣かないでください。
カラス雑誌「CROW'S」の制作費や、虐待サバイバーさんに取材しにいくための交通費として、ありがたく使わせていただきます!!