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友達に教えたくなる「後悔」の話

こんにちは、起業屋さんのYoshinoです。

今朝起きて寝室からリビングに移動した時、リビングの暖房が夜からずっと付けっぱなしになっていたことに気が付きました。

心臓がきゅっとなって、死にたい気持ちになりました。

ああ、時間が戻ればいいのに……


さて、あなたは時間が戻ればいいのにと思ったことはないでしょうか。
私も以前は思わない日はないんじゃないの?
ってくらいに過去に戻りたがっていました。

10分くらい戻りたいと思うことから、10年くらい戻りたいと思うことまで様々です。

今日はそんな過去に戻りたい「後悔」についてのお話です。

過去に戻りたいなんて考えるだけ無駄ですよね。
どうせ無理なんですから。

とはいえ考えてしまうのが人の性。
できれば過去を思う無駄な時間を未来を思う有意義な時間に変えていきたいものです。

後悔の仕組みを知り、後悔しない生き方が出来る様になる方法を解き明かしていきましょう。

⬜納得できない現状

そもそもなぜ後悔なんてものに思いを馳せなければならないのか。

つまるところ現在の状況に納得がいかず、その原因が過去にあるのだという思考=後悔の原因ということになります。

「暖房を付けっぱなしで寝てしまった」
→数時間前の自分が確認を怠ったから。

「食事を服にこぼして白いシャツにシミが!」
→ちゃんと箸で掴まないからこんなことに。

「こんな歳になっても童貞だし魔法は使えないままだし……」
→学生時代、異性に積極的に話しかけなかった昔の自分をぶん殴りたい。

こんな具合に「納得のいっていない現状」の責任を過去に押し付けているから後悔が生まれます。

「でもそれじゃあこののっぴきならない現状の責任を過去以外のどこに求めればいいってんだい」

ごもっともですが、そこで少々古い人達の話をしましょう。

現代人はすっかり「神」だの「信仰」だのという考えから解き放たれた「自分の運命を自分の足で生きる人」に進化しましたが、私達の住む日本でも遥か昔は信仰深い人がまだまだ沢山いました。

うまくいったら神様のおかげだ。
うまくいかなかったら神様がお怒りだ。

社会が発展するにつれて人々の信仰心は薄れ、個人の能力を尊重するような考え方に変わってきました。

その頃からでしょう。

人間が過去の「自分の」行いを“自分のせい”だと悔い、過去に戻りたいと考えるようになったのは。

過去に戻りたいと考える人は責任感が強く、問題やストレスの原因を他人のせいにせずに自分の責任だと考える傾向にあります。

⬜皆思う、皆同じ

私の好きなコピー、これはいじめ撲滅の一環で作られたコピーらしいのですが、

「私とあなたは違う人間、私もあなたも同じ人間」

というコピーです。

個性尊重の時代ではありますが、所詮は同じ種族の生物です。
皆大体の失敗を後悔しますし、等しく過去に戻りたいと考えます。

別に過去にとらわれてしまうことは特別自分の心が弱いからではなく、誰でも思うことなんです。

とはいえ心の弱い私達人間は今日も明日を不安に感じて、今の自分を安心させようと行動を起こします。

それは例えば食べ物を食べることかもしれませんし、ネットや漫画、ゲームなどに現実逃避をすることかもしれません。

口唇欲求といって、人は不安になると唇を触りたがる、という欲求があります。

あなたや、あなたの身の回りの人で頻繁に唇に指や手を当てている人はいませんか?

過去に戻りたいくらい現状を悔いて、明日や未来が不安でたまらない人ほど現状を受け入れられずにこの手の欲求が高まる傾向にあるようです。

私も不安を感じると唇を触る癖があります。
何かを食べる過食に走る人や、タバコを吸う人、爪を噛む人などもこの口唇欲求が高まっている証拠です。

それを知った上で周りを見渡してみると、自分だけでなく意外と沢山いる事が分かります。

何が分かるのか?
もちろん、現状が不安で過去に戻れるものなら戻りたい人がです。

さて、私達の心は弱い。
それが分かったところで、その上で過去には戻れないと割り切って前を向く方法を解説していきましょう。

過去への後悔を振り切る方法は大きく2通りあります。

1つは不安やストレスを発散させて心のスイッチを切り替える方法。
もう1つは悩みの根源を叩き潰す方法です。

⬜ストレスを発散させる

「私はこれをすればストレスを発散させられる」

という確固たるものがある方はその方法を実践してください。

しかしそんな物はない、という方は以下を参考にしてみてください。


①可能な限りストレスの原因から距離を取る

ストレスの原因が明確な場合、例えば仕事や人間関係がストレスの原因なら、ランチは職場を離れて外に食べに行ったり、スマートフォンを機内モードにしたりといった方法が有効です。

逆に家に帰ることがストレスになっているなら、変える前に一旦お気に入りの店などに立ち寄ってから帰るなど、ストレスの原因となっているものと時間的、精神的、物理的に距離を取る方法を試してみてください。


②体を休めて、食事を取り、眠りを確保する
ストレス=心のエネルギーを消費している状態です。
当然といえば当然でしょうが、心と体を休めることがストレスの解消に効果的です。

人間がストレスを解消させるには適度に体を休めて、好きなものを程よく食べて、静かな落ち着ける空間で6時間は眠ることが適切です。


③森林浴
シンリンヨク、というと大げさですが、要は緑と光に触れることです。

木々のある公園などで深呼吸をしたり、空を数分眺めるだけでもかなりのストレス改善、心のエネルギーの充電が可能です。

あなたが朝型夜型に関係なく、この方法には効果が見込めます。


④第三者の物語に溺れる

人は昔から物語(ストーリー)が大好きです。
面白い話、興奮する話、涙する話、何でも構いません。

ストレスの原因を一旦忘れられるほど没頭できるストーリーが最適です。

映画、漫画、小説、ゲームなど何でも構いません。

自分が手を付けやすいものの中から、特に没頭できそうなものを探してみてください。

もちろんストーリーでなくとも、バラエティ番組で笑ってみたり、ひたすらに爽快なアクションゲームに溺れるという方法もあります。

大切なのは「没頭できること」です。

没頭できれば否が応でも“それ”以外のことを脳がシャットアウトしてくれます。

ただ人間が没頭しやすいのが、「物語」であるというだけのこと。

人はいつも自分ではない誰かに、ここではない何処かへ行きたいという慢性的な欲求を抱いている生物です。

だからこそ第三者の物語に没頭しやすいのでしょうね。


※ストレス解消で大切なのは過程ではなく結果です。

・気分が軽くなる、気分が良くなる
・興奮するのではなく、心が落ち着いて穏やかな気持になる
・少し、ほんの少しやる気が出ている(ちょっとやってみてもいいかな、という程度でOK)。

この様な状態になっていればストレスは発散されたと考えて問題ありません。

ストレスの原因が取り払われたわけではありませんので完全な解消にはいたっていませんが、それでも現状は解消されていると考えて問題ないでしょう。

⬜悩みの根源を叩き潰す

後悔する原因となっているものを叩き潰します。

必要なステップは3段階です。

STEP.1 「どうなりたいか」
STEP.2 「どうするか」
STEP.3 「実行」

この3段階で全ての後悔を精算できます。

こうも大雑把に語られては行動に移しようもないと思いますので、細かく解説していきましょう。

まずは……

STEP.1 「どうなりたいか」

自分自身に質問をします。
Q.「現状がどの様な状態になれば最高か」

例えば会社の仕事で悩んでいるならば、その会社での自分の状況や仕事がどの様にこれから変われば自分は最高に幸せになれるのかを考えます。

人間関係、家庭環境、収入、貯金、生活状況、成績など、とにかくどうなれば自分は最高に気分が良くて幸せになれるのかを妄想して想像して書き出してみてください。

抽象的でも構いません。

とにかく大切なのは、「こうなれば自分は過去を悔いること無く幸せになれる」という状況を見つけることです。


STEP.2 「どうするか」

妄想を現実にするために「どうなれば、そうなるのか」を真剣に考えてみましょう。

前ステップで創造した状況が如何にアホらしくともこの段階で真面目に取り組めばその妄想はぐっと現実味が高まります。

例えば最高の状況がそれぞれ「営業成績1位」、「借金完済、資産1千万円」、「女性から寄って来てくれるほどにモテる」だったとしましょう。

それぞれを実現するために必要なことは、私なら……

・営業成績1位……
 ①1位の人に話を聞き、自分との違いを洗い出す。
 ②1位との違いを1つづつ潰していき、その上で出来ることを探す
 ③ミスを無くす、相手の為になることをする等のマーケティングに個人で取り組む

・借金完済、資産1千万円……
 ①ビジネスを始める(自分の時間以外に売れるものを持つ)
 ②noteでも書いてみるか……

・女性から寄ってきてくれるほどにモテる
 ①モテる人と自分の違いを洗い出す
 ②真似できる部分を端から真似していく
 ③見た目を改善、印象を改善する

と、このように取り組むでしょう。

この時のポイントが、先のステップで好きに妄想して想像してくださいといったのですが、どんなにぶっ飛んだ想像でも、必ずこの地球上の何処かにその妄想を現実として生きている人間がいる、ということです。

ほぼ100%真似できる対象、参考にできる対象が何処かにいます(あります)。

人間の想像力は果てしないのですが、その想像力がいざ自分の事となると途端にスケールが小さくなります。

「思いっきり幸せな未来を想像してください」と言っても、「月の小遣いを5千円から2万円に増やしてもらいたい」という未来を最高の未来として設定してしまうサラリーマンがいるくらいです。

人間は普段から見ていないもの、信じられないものは想像できない、もしくは想像しづらいように出来ています。

先の私の質問で最高の未来を想像してください、と言って「越前リョーマになりたい」や「手塚国光になりたい」という人はいません。

とても不思議な事ですが、部活動などの練習中に無我の境地を習得したり、零式ドロップショットを決めることばかり妄想しているテニス部員に、「どんなテニスプレイヤーになりたいか」と聞けば「サーブが上手い選手になりたい」だとか「ミスショットをしない選手になりたい」などと答えます。

漫画みたいなショットを決められる選手になりたいんとちゃうんかい…っ!

人は自分の想像が実現可能なものかどうかを本能で瞬間的に判断できてしまう生き物なんです。

ですから逆に、先のステップで考えた「最高のシチュエーション」はほぼ必ず実現することができます。

どうやって?
もちろん、具体的な行動をもってしてです。


STEP.3 「実行」

先のステップで決めた「どうするか」を現実の行動に落とし込みます。

今すぐできること、明日できること、今週中にできること、くらい近々のタスクにまで落とし込んでみましょう。

既に言いましたが、この世には必ず参考に出来る、真似できる「成功対象」が何処かにいます。

その成功対象をそっくりそのまま恥を捨てて真似してしまいましょう。

学生のテストで言うと、テストの答えがその辺りに転がっている状態です。

見て、覚えて、書けるようになったほうがお得ですばやく高得点が取れます。

その時に重要なのが、「何をしているか」だけでなく、「何をしていないか」にも注目することです。

人生は選択と決断の連続だと言いますが、自分が参考にすべき対象が何を選んで何を捨てているのかを知れるだけでもかなり自分と違う事がわかります。

理想の現実を自分が実現できていないなら、必ずと行っていいほど成功している対象は自分とは違う思考、違う価値観で行動しているはずです。

自分の理想とする状況を既に手にしている人をそっくりそのまま真似してしまうこと。

これが最も簡単で確実に状況を改善させる方法です。

そこまで観察した上で自分に真似できることから始めてください。

⬜現在・未来に夢中になる

過去をいつまでも悔いるのは現状に不満が、そして未来に不安があるからです。

その後悔を経験と割り切って、先までの方法などを使って未来のために具体的な行動を始められた時、初めて後悔することを忘れて現実に夢中になることが出来ます。

後悔って本当に辛いですよね。

私も過去を悔やんで後悔して死にたくなってばかりでしたからその気持はよく分かります。

つい最近、ほんの半年前まで毎日のように過去に戻る方法ばかり調べていました。

調べた結果分かったことは、「過去に戻ってやり直すことは不可能」という分かりきった結果だけ。

それからは半分ヤケになって現実と向き合いました。

怪我の功名か、今ではそんな無駄だった時間も必要な過程だったのかなと自分を納得させることが出来ています。

子供の頃って今ほど後悔することや、過去に戻りたいと思うことってありませんでしたよね?

もちろん、小さな後悔は沢山ありましたが、大人になってからの後悔に比べれば些細なものです。

少なくともGoogle先生に「時間の戻し方」を尋ねる様な後悔は大人になってからが本番でしょう。

大人になれば皆「将来の夢」を考えませんよね。
子供の頃は学校でもプライベートでも自然と「将来の夢」を考えたものですが、大人の殆どが社会人になったあたりから将来の夢をぱったりと考えなくなります。

子供の頃に描いた夢の終着点は今ですか?

将来の夢を描くことは後悔を振り切るきっかけにもなります。

まだ今はたかだか20年、30年の人生です。

今あなたが40歳、50歳だとしてもまだ半分以上人生は残っています。

折り返し地点にも着いていないのに過去を振り返るなんておこがましい。

後悔は90歳くらいからが丁度いいでしょう。

その頃になれば後悔にも年季が入って自信の人生を語り部のように語ることが出来るでしょう。

語らいがいのある人生を目指して今改めて将来の夢を描いてみましょうよ。


さて、私もこの記事を書き終えたらパソコンを閉じて、子供の頃のじゆうちょうでも開いて見ようかな。

大人になった今、その頃のじゆうちょうに新しい夢を書き込んでみるのも良いかもしれませんね。

なんだかワクワクしてきました。

まずは忘れていた将来の夢を取り戻すことから一緒に始めてみましょうか。


友達に教えたくなる「後悔」の話は以上です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

あなたの人生に幸多きことを心よりお祈り申し上げます。

--Yoshino

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