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今年度のまとめと親友からのフィードバック

今年度の取組を以下のようにまとめました。
一部を抜粋したものなので、分かりにくい点は御容赦ください。

研究の成果と今後の課題

(1) 成果
研究の成果として、特に「自分で学びをつくっている」と実感できたこと、「自分らしく」を追究できたこと、他者を尊重しながらよりよい案を模索できたこと、国語が生活をよりよくするものだと実感できたこと、といった児童の姿が見られたことが挙げられる。
こうした姿から「自分らしく学ぶこと」と「あなたらしく学ぶことを受け入れる」ことを往還して学びをつくることができるようになってきたと捉えている。
やはり、個の学びだけでなくチームの学びを意図的に設定したことが、その要因となったようである。
個別最適な学びと協働的な学びを一体として捉えることの大切さを、子供たちの姿から私自身が学ぶことができた。

(2) 課題
一方で、個人プロジェクトは「方法」「相手」「時間」「課題」を自己決定して進めているが、チームプロジェクトは教師が意図的に「相手」や「課題」を設定していたため、真に子供たち「らしい」学びであったかは疑問が残る。
さらに、研究協議会の指導者からは「本当の対立やジレンマを乗り越えることを求めるなら、教師が用意するのではなく子供たち自身の手でチームのプロジェクトを立ち上げるべき。個人で取り組んでいる学びが集まって、チームとしての学びになっていけばいいのではないか。」という示唆をいただいた。
昨年度の課題を踏まえてチームプロジェクトを設定したことで、「他者を受け入れ、よりよいものをつくっていくこと」について一定の成果が見えたつもりではあったが、それは本物ではないという御指摘だった。
自己決定と自身の調整を軸に「自分らしく学ぶ」ことを大切にする。
共通の目的に向かって「あなたらしさを受け入れながら学ぶ」ことを大切にする。
この両方を通して、自分も社会もよりよいものにしていくためのキーワードは、「発信」「共有」「対話」であると考えた。
グローバルな時代だからこそ発信を行い、理念を共有する。
そして、共感によって集ったローカルなメンバーによる対話を通して、手の届くところからよりよい変化が生まれる。
世界共通の大きな物語を描いた時代から、個々に物語を描かざるを得ない時代になったからこそ、中規模な物語も描ける人であってほしいと願う。
そのために、この三つのキーワードを軸に今後も実践研究に取り組んでいきたい。

(そう考えると、このタイミングで異動になることは運命とすら感じる。)

4月から異動ということもあり、感情的に書いた部分も多くあります。
これを読んだ親友が、次のようにフィードバックをくれました。

研究の成果と今後の課題を読んで

これは、研究(子ども)の成果なのか、𠮷野竜一の成果なのか感情が入り交じりすぎて読みにくさがあります。笑
ちなみに、研究の成果を子どもと教師のチームによるものとするならば、𠮷野竜一(自分自身)の思考を確かなものにしていくことは、個の学びの先にチームの学びがあり、充実した授業ができたということは、𠮷野さんの課題に示したことの結論をすでに体現していると言えるのではないでしょうか。
少々複雑な構造ですが、𠮷野さんが示した課題は、すでに「子ども」と「𠮷野竜一」が実現している。
そして、それは「子ども」と「子ども」でもできるようになっていくのではないかというのが、指導者の御指摘ということですね。
𠮷野さんは、今までに個人の学びを「発信」していくことで、チームの仲間と「共有」することができ、お互いを理解し、よりよくしていくために「対話」が必要ということを子どもとの研究で確信している。
だから、異動しても「大人」と「大人」でも今までに大切にしてきたことはできるだろうという境地にいるというのが、運命ということなのではないかと思いました。
「子ども」には、大きな、そして前向きな課題を示し、自分自身も同じ課題を別の場所で行おうという素敵な構図に見えます。
𠮷野さんの思いを受け継ぎ、「子ども」と「子ども」でも「発信」「共有」「対話」による学びを進める姿を本校の教員全員ができるようになることを目指し、漸進する学びを進めていきます。
最後に、「運命」という感覚は、思考によって後付けされるものかと思います。
だから、「運命」だと結論を付けられるのは、物事を整理するという思考を行うことができたということで、それを成果と呼ぶのではないでしょうか。
7年間の御自身の思考、取り組みを整理し、次の場所に向かう、その気持ちを自分の力で作り上げたこと、天晴です。
すてきな課題をいただきました。

思いのまま筆を走らせたことを見透かされ、さらに整理までしてもらうという笑
この親友にどれほど助けてもらったかは、言葉で表現しきれないほどです。彼のおかげで、私は学び続けることができています。
次に会うときに、胸を張って「お互いどんな成長を遂げたか」を語れるよう、私も漸進する学びを進めていきます。
今まで本当にありがとうございました!


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