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海のはじまり 第6話感想


海の髪の毛、「編み込みにして」って、頼まれたり、子供の一挙手一投足に気を使わなければいけない、

それが親なんだと、知っていく夏。


演出の一つ一つが丁寧なんだよな。

水季が手を振っているところとか、靴紐が解けて、「ゆっくり歩いて来て!」って言う海と水季の対比。


図書館に行った時、津野くんに開けてもらって、「貸切」にして、「うわーーー」って騒ぐ海と津野くん。

どれだけ2人の関係が深かったか、わかる場面でした。

さらに、水季ががんになって、もう治る見込みがないと、「もう思い出したくないです」と言う津野くん。

「月岡さんより、僕の方が悲しい自信があります」という言葉も、彼の悲痛な気持ちが伝わって来ます。


がんの人を看取るって、もちろん本人が一番苦しいんだけど、周りの家族、友達、恋人が同じくらい苦しいんだろうな、、、、


夏は、「人に合わせる」「自分で決めるのが苦手」なのか。

でも、「人に合わせられるってすごいことよ」って水季の母に言われて、一見マイナスになりがち?な「人に合わせる」ってすごいことなんだって、私も肝に銘じました。


そして、ついに明らかになった水季が子供を産もうと決めた理由

中絶をしに行った病院にあった、ノートに、中絶をする選択をした女性の文章が書いてありました。

「ちょっとズルをしてでも自分で決めてください」
「どちらを選択しても、それはあなたの幸せのためです」

「あなたの幸せを願います」

それを読んだ水季は、「産む」と決めました。

その文章を書いたのは、弥生でした。


それを知って、驚いたし、運命的だし、ここで弥生と水季が繋がってくるんだって想いました。


それを見ていても、いつも通りだったけど、見終わって、なぜか涙が溢れました。


私は産むことを選択肢に入れたことがなかった。


産んだ未来があるとしたらどうなっていたのかと考えました。


どんな選択をしても、そのとき、決断をしなければいけなくて、それは時に残酷だけど、確かに自分が選んだ道なんだろう。


最後まで見届けたいです。




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