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消費者に戻ったら楽になった話。または転職エントリ。


去年、鬼のように働いた。
大袈裟でなく寝ても覚めてもマーケティング戦略とやらのことを考えていた。
夢の中で仕事してたから、大袈裟ではないと思う。

自分のことをマーケターだと名乗ったことは一度もないけど、
マーケティングと括られる仕事にすごくこだわりを持って働いてた20代。
消費者視点であること、データで語ること、でもデータでは見えないこともあるとちゃんと理解していること、再現性があること、全体最適であること、本質的であること、人の期待に応えること、などなどなどなど。

要するにマーケティングって仕事好きだったんだと思うのです。

好きなことってこだわるじゃないですか。
こだわってることって、否定されたり軽んじられると不快じゃないですか。
事業視点しか入ってないのに主語を「お客様」にしただけで消費者視点になった気でいるアウトプットとか、
短期的なCPAに固執して全然本質的じゃない施策とか、
都合よくバイアスかけて調整される定量データや定性データとか、
適当なこと言ってフォロワー数気にしてる自称マーケターとか、
縦割り組織とか責任感のない担当者とか、
なんかそういうのに、30代になってからすごく疲弊するようになったなと思っていて。
大人なんだからうまくこなせばいいのにね。

で、マーケティングやめることにしました。

好きなものを仕事にすることって、なんかすごい良いことのように言われますが
自分は割り切れない人間なので、こだわりのないものを仕事にすべきだなと思いました。

まぁ今の仕事もこだわりないかっていうとそうでもないんですが、
私もここ数年で「こだわりをいかに殺すか」っていうのを多少身に付けたと信じたいです。

あと、結構ほどほどにメンタルを病んでるんですが、
(なにせ鬼のように働いてたので)
病んでるとちょっと気抜くと思考が止まるので、
ある意味こまかくこだわらずよい頭を手に入れたとも言えます。
ただし「ご飯何食べたい?」にも答えられなくなるので、ずっとカレーとラーメン食べてます。
この間4食連続でカレー食べてるのに気づいて買い物に行ってカレー買って帰ってきたときはさすがに自分でドン引きしました。おいしかったです。

広告見るとこういうターゲット設定したんだろうなぁって想像したり、
ネットや店舗で買い物するときユーザー体験を気にしてしまったり、
SNSとかコンテンツのことを考えてしまったり、
思考しないことはないんですが、誰にも提案しなくてよくてフィジビリティも気にせず無責任に好き勝手批評妄想できる身分は大変に気楽です。
しばらくは「マーケティングとか知ってる気取りの面倒くさい消費者」でいようと思ってます。

あと社外とかも含めて人脈を広げたりとかそういうのもした方がいいんだと思うんですけど、これもとりあえず徐々にってことにしとこうかなってことで。
社内はちょっとずつ関わる人が増えてきそうなので、がんばります。

というわけで、転職したって話でした。おしまい。

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