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データ周りのあるあるを10分くらい愚痴ってみる


5年弱くらい、代理店と事業主側との両方で、アクセス解析中心にデータ分析やらKPI設定やらデータ利活用まわりのお仕事をしてきました。

で、特に何もきっかけは無いんですが、
データ周りの仕事でよくあるちょっとイラっとする場面を愚痴ってみようかなと思います。100%主観です。

↑とくに意味のない挿絵(いらすとや)


レポートってすぐ出せるでしょ?

いや、気持ちはわかる。私だってセッション数出してとか、広告の流入数出してとか、それくらいはすぐできる。
しかし、みなさん依頼するとき・依頼されるときを思い出して欲しい。

流入チャネル別の有料転換率が知りたい
企業ブログが問い合わせにどれくらい貢献してるか数字出して
メルマガってどれくらい効果あるの?

「数字出しといて」の場面って、こういう内容で求められることが圧倒的に多い。

「いつまでですか?」
「明日の会議まで」
「…はぁ…………(あのね、おぢさん。有料転換率って、GAにそんな指標はないのだよ。どうやって出すかというと、有料化を目標設定しておくとか、会員DBと付き合わせるとか、いろいろ作業が必要でだな)………わかりました…」

と、だいたい0.2秒くらいで頭の中でめっちゃ悪態ついてるからな。

数字をスムーズに出したいなら、ちゃんと準備が必要なんだよ!!

Google Analyticsにしろ、他のツールにしろ、ビジネスに重要なデータを出すためには事前の準備が必要だということを忘れないでいただきたい。
そして、そのための手間とか時間とかをなるべく惜しまず・面倒くさがらず対応してほしい。開発の人とか大変だと思うけども。

課金額ごとにデータ見たいなら課金額のデータを計測する必要がある。問い合わせの貢献度が見たいなら、問い合わせ1件の価値をちゃんと定義してCV設定する必要がある。こういう、「自社サイトならでは」の分析軸は、タグを貼っただけの計測ツールでは出すのが大変だというのを理解しておいてほしい。


なんかデータ使ってグロースさせたいんだよね、AIとか。

最近データ分析ってやつは身近になりましたね。データサイエンスとか、AI・人工知能・機械学習とか、BIとか、DMPとかCRMとか、いろんな会社が挑戦しようとしてるんじゃないでしょうか。

うん、気持ちはわかる。データ活用したいよね。事例見てると売上バンバン上がるらしいしね。

ただ、御社、それ誰がやりますか?

入れたけど、よく使いこなせない、効果どれくらい上がってるのかよくわかんない。そんな状況になったら目も当てられないと思いませんか私は思います。

こういうデータ周りのテクノロジーとかツールとかを使うには、必ず責任者を立てて、その人にそこに集中してもらうという心構えが必要です。
社内にそういう人がいないなら多少お金かかっても育成する、社内が無理なら外注したり導入コンサルに入ってもらう。とにかく、責任者・専任担当者を最初につけて、ある程度の期間を見ておかないとコケる可能性がだいぶ高いです。

とくに大変なのが導入〜テストしてみるまでの段階です。社内のあっちこっちにあるデータを集めて、きれいにして、使えるようにするまでに半年とか余裕でかかります。時間と手間をちゃんとかけてこそ、データは資産として活用できるようになるんです。


でも、それってGAだと出来ないからさぁ

できるわ!

先に「ツール使うには準備が必要」って話したんですが、「準備しないと出来ない」のと「出来ない」のは、また別の話です。「出来ない」のと「あなたが知らない」のも別の話です。

たとえばこの間あった話だと、SaaS系のビジネスとかでよくある⬇︎こういうURL構成。
「https://note.mu/yoshinari_kasumi/n/n04006585012f」
URLにユーザーIDとか入ってるからさ、これがGAで取れると、ユーザーごとにバラバラのページになっちゃうから、GA使えないんだよね。PVとかサイト内遷移とか見れないじゃん。

うん、言いたいことはわかる。でもそれ、あなたが知らないだけだから。できるから。
ちゃんとURLごとにコンテンツグループの設定すればいいだけだから。

こういうシーンに出くわしたとき、「解決策を知らない=このツール使えない」ってなっちゃうのはすごいもったいないです。
そうならないためには、「ツールの全体像をちゃんと知ってる人をせめて1人は置いておく」「その人のとこにまずは“できるかどうか”から相談に行くのを徹底する」という2つの条件を社内に整理しておくことです。

でもそれってウチとは違うからさぁ

これもあるあるですが、たとえばツールの事例とか分析の事例とかで、

「でもウチとはビジネスモデルが違うからね」
「それってその会社だからでしょ?ウチのユーザーはちょっと違うし…」
「予算がある会社だから出来たんだよ、ウチじゃ無理」

事例くれっていうから出すとこういう返ししてくる偉い人いるんですよねー。

でもそれってだいたい「抽象化が足りてない」だけなんですよね。本質のところはビジネスなんてそんなに変わらないんだから。
予算がないんだったら高いツール使わなくても似たことができるように考えればいい。ユーザー像が違うんだったら、自社のユーザーに置き換えて考えてみる。

なぜ成功したのか、を考えて自社との共通点探せば、多少なりとも学びになるからね。

結論:もうちょっと理解されたい

データ出したり使ったりって、意外と大変だし時間もかかるんですよー。
っていうのがもうちょい認知されると嬉しい人生でした。