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5分でわかる「それ、eVarで取るの?propで取るの?」

サイカタの実装教えてて一番でてくる質問が「これってeVarとpropどっちで取ればいいの?(半ギレ」。

ちょっと落ち着いて考えたら分かってくるよーだいじょうぶだよー。深呼吸しながら読んでみてくださいな。

回数数えたかったらprop

propは単なるカウンターとして使われるのが基本です。なので、「ページが見られた回数」とか、「カートに追加された回数」とか、見たいのが回数なんだったら、propで計測しましょう。
ちなみに、デフォルトのページレポートはpropにページを入れてるのと同じです。よく使うpropだからデフォルトで用意してあるのです。

逆にeVarに入れると、eVarの配分(first、last、linearとかってやつ)の影響を受けて純粋な「回数」は計測できないので注意。

CVへの貢献度が見たかったらprop

propの特徴として、event変数のパーティシペーション指標があります。
パーティシペーション変数は、簡単に言うと貢献度をはかるための機能です。コンバージョンするまでに通ったページとか、カートに追加イベントが発生するまでに見た商品とか、そういうのにフラグ付けしていくイメージです。

なので、「コンバージョンにどのくらい貢献したか」を分析したいときはpropに入れておきます。このとき、event指標のパーティシペーション機能を有効にしておくのも忘れずに(最悪忘れても、計算指標使えばあとで作れるけど)

配分したかったらeVar

propのパーティシペーションと逆で、「コンバージョンを後押ししたのは何か」「ユーザーを一番最初にサイトに連れてきてるチャネルはどれか」みたいに、「最初」や「最後」が知りたい時はeVarに入れておきます。

eVarは配分の設定によって、「最初に計測した値」や「最後に計測した値」を保持したままにしておけます。保持する期間もセッションとかユーザーとか選べるので、同じデータを異なる保持期間で取っておくのもアリ寄りのアリです。

たとえば、「チャネル」をeVar1に入れて、保持期間を「ユーザー」の配分「first」にしておくと、ユーザーの初回訪問にどのチャネルが一番効果的かが分かります。この配分を「last」にすると、コンバージョンしたセッションを生みやすいチャネルがどれだったか分かります。

迷ったら両方とっとけ

propもeVarも上限数が昔よりだいぶ増えたので、とりあえず取っておいても損はないでしょう。
両方で同じ値を計測するときは、ナンバリングを揃えておくといいです。「eVar1に入れた値をpropにも入れたい」ってときは、prop1にしておくとわかりやすい。

思いつきでナンバリング決めてくと、このへんが調整できないので、きちんとSDR作っておくとよいですよ。

おまけ:イベント変数とごっちゃにしないように注意

よくあるのは「回数を数えたいからeventだ!」と言って、「ページをevent変数で計測するぞー」ってなっちゃうパターン。
event変数は数値しか入らないから無理でっせ。
ディメンションと指標の概念をもう一度思い出してみましょう。「●●別に△△を調べたい」ときに、●●に入るのがpropとeVar、△△に入るのがeventです。