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こしあんにつぶあん混ぜたらそれはもうつぶあん

人は同じ過ちを繰り返す。

わかっていてもやってしまうことは誰にでもある。

例えば僕は基本的にビニール傘以外買わないが、それは98%の確率でどこかに置き忘れるからだ。僕の500円は傘に対しての対価ではなく、しばらくの間、濡れずにいられることに対して支払っているということで溜飲を下げるほかない。

そしてまた、僕は同じ過ちを繰り返してしまった。

『足の人差し指の中指感は異常』という記事を以前書いたが、その時同様にタイトルで言いたいことを書き切ってしまった。

だってすごくない?100kgのこしあんでも、たった100gつぶあんが入ったらつぶあんなんだよ?元も子もない感すごくない?

元も子もない、というのも、こしあんつぶあん論争に思いを馳せていたらこの事実に気付いてしまったからだ。

食べ物についてのこだわりは人によって様々で、多くの人々が喧々諤々と議論を重ねる。二項対立で争われる論争も数多くある。

きのこたけのこ論争、福神漬けらっきょう論争、醤油ソース論争 etc…

こしあんつぶあん論争もその中のひとつだ。僕の立場を明らかにしておくと、ケースバイケース。両陣営から敵対視されるコウモリだ。

ぜんざいはどろっとした粒あんのものが好みだし、しっとり系の和菓子のこしあんの滑らかさはうっとりしてしまう。おはぎに至っては、中の餅米のつき具合に合わせて半殺しなら粒あん、皆殺しならこしあんにしてほしい。

「赤福を食べられない体にしてやろうか」
ー こしあん一派

「死にそうなときに助けてもらったアンパンマンの顔を食べないのか」ー つぶあん一派

など多くの意見が聞かれるが、結局混ぜてしまえばつぶあんなのだ。
元も子もない。

この事実を聞いて、つぶあんを異端者扱いするレイシストにも、じゃあ結局つぶあんの勝利ではないかと謳う全体主義者にも僕は与しない。

結局あんこ。

特徴が違う、役割が違う、けど結局はあんこ。

人間だってそうだよね。




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