0911
痛いなと思っていた。
お風呂に入った時、ついに見てしまった。
左足の膝の右側に出来た大きな痣。
昨日、何年か振りに自転車に乗っている時に転げてしまった。急な雨と判断の遅れたブレーキでガッシャンという大きな音を立てながら横転。いい歳をした大人が恥ずかしい格好で転げているのは客観的に見たら多分面白いかもしれない。
スローモーションで傾く視界の中、日が落ちていてよかったなぁとか油断したなぁとかサドル下げとくんだったなぁとか呑気なことを考えていた。
学生の頃に巻き込まれた事故(1対1だから大袈裟に聞こえるな。)の事を思い出した。
あの時はぶつかった車に対しての怒りとその日に会う予定だった友人の事ばかり思考を占めていた気がする。あの後結局買ったばかりのお気に入りの自転車の首がひしゃげて使い物にならなくなって友人とは予定が合わなくなって疎遠になってしまったんだっけ。
あの子は今頃幸せになってるだろうか。
僕の知らない何処かで良いから、どうか穏やかに過ごしていると良い。
遠いいつか、また君と話が出来たらいいなと思う。
懐かしい事を思い出していた21時42分。
まだまだ痣が良くなるのは先みたいだ。
今夜はこの辺で。
おやすみなさい、良い夢を。