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怒りを整理する

「怒り」という感情があります。私達は様々なストレスにさらされて苛立ち、自分や他人に負の感情を向けてしまうこともあるでしょう。特に他人に怒りという感情が表情に出てしまったりだとか怒鳴ってしまったりだとか暴力的になってしまったりだとか外部に発出してしまうこともあったと思います。



他人を教育するとか注意するとか正すとか色々理由があるかもしれません。しかし、その理由のほとんどが「他人をコントロールしてやろう」という考えが根底にあるのではないかと考えています。



自分の考えの範疇を超えた行動をすることが、自分にとって不快な事だから怒りという形で噴出すると思います。



「怒り」というのは新生児として生まれてから感情が出来てくる過程で不快という感情から分かれて出来る感情です。なので、根底の感情としては不快ということです。何が不快なのかは状況によって色々あると思います。しかし、たとえ自分が不快であっても、快であっても日常は経過していきます。自分以外の他人はコントロール出来ません。そうだとしたら、他人に向ける不快という感情を整理した方が良い生活を送れると考えています。





自己満で十分

会社や家庭のために尽くすというのはとても素晴らしいことだと思います。思いやりから来る自己犠牲的な精神はとても尊敬します。しかし、尽くした結果それが報われず、(金銭や栄誉、感謝など)報酬がなかった場合に心が満たされないという感情になってしまうのではないかと思います。自分が他人のために良かれと思ってやった行動で予想していた見返りがないとき、「やってやったのに何だ!」と思うのではないでしょうか?



不快なのではないでしょうか?



上司や友人などの誰かに命令されてやったことに対しても同様だと思います。



そうだとしたら、報酬はないものとして行動すれば良いと考えています。自分が様々考慮した結果、「行動したいんだ」と、「行動するんだ」と、自分で決断して行うのです。そして、自分の決断が上手くいった結果について自分を褒めるだけでとりあえず満足しましょう。ついでにたまたまそれに対して報酬を与えてくれる人にはこちらも報酬を渡して下さい。



不快な感情(怒り、不安などの)をぶつけるのではなく、快(報酬)を渡しましょう。そうして周りを巻き込んでいけば、快を渡し合うような環境に少しずつ近づけると思います。まずは自分だけで褒めることで満足して下さい。代わりに仮に失敗したとしても自分を貶(けな)し続けることはやめて下さい。失敗した中での成功を褒めて、失敗の中の失敗をその場限りで反省して、日記やメモに書いて忘れて下さい。「怒り」を整理して下さい。







怒りを理解する



とは言ったものの、私達は菩薩でも聖人でもないのでなかなか怒りを整理するなんてことはとても難しいことです。怒りを完全に捨てようとすれば、その思いだけで相当なストレスを背負い込んでしまうと思います。ストレスが不快を呼び、不快が怒りやその他の負の感情を呼んでしまいます。それは本末転倒です。



では、どうやって怒りを整理するのかというと怒りに向き合うということです。



自分は何に怒っているのか、客観的にその原因を追求して行くのです。怒りの理由を落ち着いて理解することです。もし、可能であるならば、怒りを言葉として紙に書き出してみて、「なぜ」と問いかけて下さい。自分が何に怒りを感じているのか、何に原因があるのか、どう思っているのか、怒りを客観的に感じて下さい。すると、だんだんと外部的な要因から自分が不快であったと内部(心)の要因になってくると思います。そうして、怒りを無にするでも無く、忘れるでも無く、「自分はこれに怒っていたのか」理解して意図的に心の中にある箱の中に整理してしまいましょう。



他人の行動や音や会社や学校などの外部環境は操作出来ませんが、内部環境は理解するということで多少は操作可能だと思います。





マインドフルネス瞑想

話は少し変わりますが、不快をコントロールする手段を1つ提案させていただきます。マインドフルネス瞑想をご存知の方もいるでしょう。これは呼吸や食べるや歩くと言った行動に意識を今に集中させて他の雑念を捨て去る方法です。詳細はいつか書かせていただきますが、最もスタンダードな呼吸のマインドフルネス瞑想のやり方について説明させていただきます。



① 目を閉じて下さい。

② 鼻でゆっくり息を吸う。

③ 息を吸う感覚(空気が鼻を通って肺に入る感覚)に意識を集中する。

④ 鼻で息を吐く

⑤ 息を吐く感覚(空気が肺から出て鼻を通る感覚)に集中する。

⑥ 以上を繰り返す

⑦ 目を開けて下さい。



実際に行ってみると呼吸に集中するのは難しいです。色々な雑念が頭をよぎります。後悔であったり、欲望であったり、怒りであったり、喜びであったり、色々な感情で呼吸の感覚に集中出来なくなります。そして、集中出来ないことに失望したりもしてしまいます。発出した感情をただ「そうなんだ」と認めて、また呼吸の感覚に戻って下さい。様々な感情に反抗せず、そのまま流して下さい。環境音やまぶたにから透けて見える光や椅子やベッドから伝わる振動が気になっても、「音が鳴っているな、光があるな、揺れているな」とありのまま認めて、呼吸の感覚に戻って下さい。



マインドフルネス瞑想を行うことで落ち着いてすっきりする気持ちになると思います。最初は一瞬しかすべてが交わって、溶けていく感覚が味わえないと思います。毎日1分でも行うことでリラックス出来るようになってくると思います。



私がマインドフルネス瞑想を行うようになってよかったと思うことは、1日の始まりと終わりにまた仕事中に一度(一瞬でも)感情をリセットしてスッキリ出来ることとありのままの自分の感情を認めることによって自己肯定感を得ることが出来るということです。まだ、歩く瞑想や食べる瞑想は難しいですが、心を1つのことで満たして、外部要因から内部(心)をシャットダウンして今(その一瞬)を見つめることが出来るようになりたいです。



私の考えですが、外部要因と内部(心)隔離出来れば、従来であれば感情に身を任せていた注意や指導や会話といった行動に良い変化をもたらしてくれると信じています。特に怒りに関してはそう思います。



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