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楽しく生きるために

日々の糧を得るために、将来の不安に備えるために、皆様仕事を日々頑張っていると思います。

仕事はただのお金を得るための手段と思っている方もいるでしょうし、仕事自体に充実感を覚える方もいると思います。私も今は仕事にやりがいを感じています。ただ、一昔前は辛くて辛くてしかたないときがありました。

大学を卒業して、ようやっと親孝行の一つでもできるかなと思い始めながら、仕事をはじめました。度重なる睡眠不足と精神的な疲労により、体が拒否反応示して通勤中の電車の中でめまいを起こして、ホーム上に飛び出てへたり込んだのを今でも鮮明に覚えています。電車の中で、ふと将来について考えてしまって、生活も楽にならず、業務を教えてくれる上司もおらず、スキルアップをしている感じもせず、ただ無下に時間だけが過ぎ去って行くような気がしてしまい、ここから50代・60代になったときに私はどうなってしまうのかと気持ちが急降下しました。

そんなことを考えた後に心が冷たくなる感覚、真夏なのに身が凍るような寒気、瞼の内側が熱くなる感覚、耐えきれない程の体の重さ、食道を逆流して粘膜を溶かす痛さを感じて、居ても立ってもいられず、途中下車をして、電車からホームに飛び出しました。広いホームには人はまばらにおり、変なものを見るようにして、過ぎ去って行き、私は寒さと重さでホームから動けなくなりました。

懐かしいことです。私はその仕事を辞めました。耐えられなかったのです。

忍耐力には自信がありましたが、気の所為だったようです。辞めるときは怒られました。社会人としての自覚が足りなかったでしょうか。でも、良かったと思って、後悔はありません。

あそこで学べることはたくさんあったかも知れませんが、あのときこうしていればとか過去に縛られて、前を見れないことの方が、後々よっぽど後悔するでしょう。

私は過去のために生きているのではなく、今と未来を少しでも楽しくあるために生きています。今、充実していなければ、将来過去を振り返ったときにおそらく後悔するでしょう。何のために生きていたのか、もっと楽しい人生を歩めたのではないかと後悔するでしょう。

今私が楽しんで充実した仕事や生活をしなければ、未来の私がまたどこかで倒れて、自分を責めてしまうでしょう。それは楽しくないです。幸せでないです。

私は今の仕事が楽しくてしょうがないです。やりがいがあって、笑って過ごしています。いや、逆かも知れません。仕事を辞めてから復職するまでの間、図書館で色々と読書をしました。

その中で、今まで実現できなかった「なりたい自分になろう」「理想の自分になろう」と思いました。

ダイエットをして痩せて筋肉を鍛え、辛いときこそ笑顔で自分を鼓舞して、仕事が立て込んでいても余暇を楽しみ、見返りを求めず自分勝手に与えたい人に与え、空気を読みすぎて黙ることをやめて、やりたいと思ったことにはとりあえず挑戦してみました。

人の意見とかを重視しなくてよかったんです。ただ、多少自分勝手でもやりたいことをやってよかったのです。

食べないと次の日体調悪くなるとか体鍛える前に頭を鍛えろとか遊んでいる暇があったら勉強しろとか空気を読めとかどうでも良かったのです。身勝手になりすぎなければ、他人がどう言おうともそれにただ従順に従うことがどれだけ自分にとって辛いことか。

他人を愛して敬い、自分の理想を追い求めれば、きっと明日も最期も割と楽しく過ごせると思った今日このごろです。

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