白い髭

アラフォーということもあり、もちろん白髪は少しずつ出てきているのだが、最近新たに発見したのが、髭の白髪だった。

基本的に髭がほとんど生えない体質なのだが、たまに気まぐれに髭を伸ばしてみることがある。

最近もちょっと伸ばてみているのだが、気がつくと口元の一部が白くなっていた。ぱっと見ると肌がそこだけ白くなったようにも見えるのだが、そうではなかった。その一区画、ほんの一平方センチメートルに過ぎないひと区画が、白くなっていた。それは、白い髭だった。

これは伸ばしていなければ、完全に気がつかなかったことだ。肌のいろもけっこう白いので、気がつきにくかったこともあるのだろう。

なんとなく髭を伸ばしてみるからには、変化がほしいわけで、髭のないときとの差異を楽しみたいわけである。しかし、その髭が白いことによって、ただでさえ存在感の薄い髭が、ほぼ存在感を失っている。

せっかく伸ばしても存在感のない髭と向き合いながら、もう少し伸ばしてみたらそれなりに変化が感じられるかもしれないと思って日々を過ごす。