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夜のバスが人を運ぶ

昨日は、仕事あがりが遅くなり、22時過ぎに博多駅に着きました。家に向かうバスは、一番早いので22時13分発。空腹を感じ、何か食べてから帰ろうと思ったものの、飲食店はもう閉まっている時間です。今はそんな時期だったなと思い直して、ネットニュースで時間をつぶしながらバスを待ちました。

さすがに乗客が少ない時間帯で、席には余裕で座れます。同じように待っていた人たちも、バスに乗り込むとそれぞれの席に吸い込まれていきました。

僕の後ろの席には、女性が一人、座りました。顔も服装も見ていないけど、分かりました。なぜって、ずっと電話でしゃべっていたから。ボリューム小さめで話していたつもりだろうけど、彼氏が濃厚接触者になってどうのこうのという内容が、静かな車内に響いていました。なるべく気にしないようにして、持って来ていた文庫本を開く。読み始めて、本の内容に意識が向いても、話し続けていた様子は感じられました。

天神を過ぎたあたりで、その女性はバスを降りていきました。ホッとしたのもほんの一瞬。入れ替わりの乗客の中の男女が、会話をしています。乗り込む前の話題が止まらないようです。
「寿司屋の息子なのに、生魚が食べられんのやって。」
「えー、そんなのってよくあるんですか?マンガの設定みたい。」
「あー、言われたらそうやね。ウソやったら、あいつヤラシイな。」
とか言ってました。
そんな会話を聞いていることこそが、マンガの設定みたいだと思ったのは、僕だけだったんでしょうか・・・。
「じゃあ、お先に失礼します。」
「お疲れさま。気を付けてねー。」
というやり取りが、僕が降りるひとつ前のバス停で行われていたので、恋人同士ではなさそうです。職場の同僚かな、とか思ってしまいました。

夜のバスで出会った、電話でしゃべり続ける女性と、会話が止まらない男女。この時期に、いや、この時期じゃなくても、お控えくださいねと言いたくなる光景は、何かの物語のきっかけにはなるかなと思っていたら、とりあえずnoteのネタになりました。
ちゃんちゃん。

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