カウンセラーとして共有したいこと
こんばんは。吉村伊織です。
今回は、カウンセラーとして大事にしていること、共有したいことについて書いておきます。
以前、『身近な大人の仕事』を学ぶ授業の中で小学生向けに話しをさせてもらったこともあり、その時に子どもたちにもらった感想を読んで改めて思いました。
「悩むことは、悪くない」
いつもポジティブなのがいいことだ!
という風潮が強すぎるからでしょうか。時々、悩んではいけないと考えているような人がいます。
「こんなことで悩むなんて、自分はなんてダメなんだろう・・・」と。
「子どものことで悩むなんて、私は親として失格だ」とか、
「いい大人なのに、こんなことで悩んでいたらみっともない」みたいなフレーズです。
できれば、これは避けていきたい。
悩んでいる状態を悩んでいるのは、本来手を伸ばすべき問題点の前に壁が立ちはだかっているような状態になっています。
解決策が見つからないまま、抜け出すことができません。
なので、カウンセリングでは、「悩んでいても大丈夫ですよ」「今の状況が苦しいんですね」と、受け入れることから始まります。
悩むことは、問題解決のスタート地点なんです。
そんなことを、子ども達に話しました。
終わってからもらった感想文には、たくさんの子どもが
「悩むことは、悪くない」という言葉が一番心に残りました。僕もこれから心がけたいと思います。
といった内容を書いていました。
読んですぐは、伝えたいことが伝わってよかったなと嬉しくなりましたが、ふとこんなことが頭をよぎりました。
「これだけ書いているということは、この子たちも、普段『悩んじゃいけない』って思っているのかもしれない。だとしたら、とってもきゅうくつな毎日を過ごしているんじゃないだろうか」
「子どもたちがそう思っているとしたら、もしかすると、家でお父さん・お母さんが『悩んじゃいけない』と頑張りすぎているのかもしれない。そんな姿を子どもたちが見て、敏感にそう感じている可能性もありそうだ」
僕の勝手な想像かもしれません。
でも、”絶対に間違っている”とは言えないような気がしたんです。
それ以来、子ども向けに話す機会や、保護者向けの講演会では、このエピソードを話すようにしています。
大人も子どもも、何かと忙しい時間を過ごしている人が多いこの時代。
「悩むことは、悪くない」
「大人だって悩むことあるさ!」
「子どもはこれからたくさん悩んでいいんだよ」
そんなことを言い合えたら、少しは気持ちが軽くなるような気がしています。
最後まで読んでいただきありがとうございます!少しでもお役に立てたら嬉しいです(^-^) いただいたサポートは、他の誰かのお役に立てるよう使わせていただきます。 P.S. 「♡」←スキは、noteユーザーじゃなくても押せますよ(^-^)