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読書のきろく-2019年- No.11~20

2019年に読んだ本のきろく、第2弾。
11冊目から20冊目。

誰かがSNSで紹介していた本や、読んだ本の中に出てきた本を読むことが多いです。

自分が買いに行くだけだと、もともとの自分の好みに左右されてしまうので、人からの紹介で新たな本に出会えるのがおもしろいと思うようになりました。

こうやって書き留めたものを読んでくれた人に、新たな本との出会いが訪れたいいなと思っています。

◆11冊目:ヒトラーの試写室

友人のおすすめで読んだ本。
この物語の存在も、作者も知らなかったので、紹介してもらえなかったら出会えなかった作品です。
娯楽のための映画が、人をコントロールしたいと画策する政治の世界。
何が真実で、何が虚像か。考えさせられます。

◎ヒトラーの試写室
◎松岡圭祐
◎角川文庫

◆12冊目:星の王子さま

世界的に有名な物語。時々読み返しています。
自分が何にこだわって生きているのか、気づかないうちに、王子さまが訪れる星の住人のようになっていないか。そんなことを問いかけられているような気がします。

◎星の王子さま
◎サン=テグジュペリ作・内藤濯 訳
◎岩波書店

◆13・14冊目:ハックルベリー=フィンの冒険 上・下

ずっと前から気になっていた「ハックルベリー」という存在。
ブルーハーツの『1000のバイオリン』という曲の歌詞に出てくるから。
読んでみると、トム・ソーヤーの親友でした。
教訓を見出してはいけない、と書かれているけど、社会が作り出す価値観が子どもに与える影響力を考えずにはいられません。

◎ハックルベリー=フィンの冒険 上・下
◎マーク=トウェイン 作・吉田甲子太郎 訳
◎偕成社文庫

◆15冊目:本日は、お日柄もよく

原田マハさんの作品で、最初に読んだのは『暗幕のゲルニカ』。
地域でお世話になっている人が、おもしろいからと貸してくれました。
この本が、2冊目の原田マハさんの本。感動しました。
言葉、そして、話すことを、とても大切にされているのが伝わります。
個人的には、いおりちゃんが出てきたことも嬉しかったというおまけ付き。

◎本日は、お日柄もよく
◎原田マハ
◎徳間文庫

◆16冊目:戦う動物園

本屋さんで見かけて、動物園好きのパパ友の顔が浮かんで購入した本。
北海道の旭川動物園と、北九州にある到津の森公園の物語。
たくさんの娯楽が存在する社会の中で、動物園は生き残りをかけて文字通り戦っています。
動物園を通じて、子育てを考えさせてもらえる作品です。

◎戦う動物園
◎小菅正夫・岩野俊郎
◎中公新書

◆17冊目:ブラフマンの埋葬

河合隼雄先生とこの作者の小川洋子さんとの対談本で出てきた本。
尊敬する河合先生がおもしろいと言った作品は、とりあえず読んでおきたくなります。
不思議な物語でした。
対談本では、「今度はこの本の話からしましょう」と河合先生が語り、それを最後に再会が叶わなかったことが書かれています。
もし次の対談が実現していたら、何が語られたのでしょうか・・・。

◎ブラフマンの埋葬
◎小川洋子
◎講談社文庫

◆18冊目:楽園のカンヴァス

原田マハさんの作品は、これが3冊目。
美術館勤務の経歴があり、美術作品を題材にした小説が多く、これはルソーの作品をめぐる物語。
美術系に疎い僕でも、実際に旅をしている気分を味わいながらすごく楽しめました。

◎楽園のカンヴァス
◎原田マハ
◎新潮文庫

◆19・20冊目:雄気堂々 上・下

2024年から新紙幣一万円札の肖像画となる渋沢栄一が主人公の物語。
少しでも人物像を知りたいと思って探してみて、この作品にたどり着きました。
「こんなすごい人がいたなんて!」というのが率直な感想です。
徳川慶喜、新選組、明治新政府。歴史の教科書に出てくるたくさんの人たちとつながりを持ち、この人がいたからいろいろな局面を乗り越えることができた。
いまの日本があるのは、渋沢栄一のおかげなんだと思いました。

◎雄気堂々 上・下
◎城山三郎
◎新潮文庫

好きな本や、興味を引く本はありましたか??

2019年の読書のきろくは、第3弾へと続きます。

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