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足の向くまま 気の向くままに【散歩のおすすめコース】

バスに揺られる仕事帰り、いつもよりふたつ手前のバス停で降りてみました。窓の外を流れていた空や木や建物が、ストンとその場に止まりました。バス停の少し先の角からは、細い道が伸びています。正面から学校帰りの小学生が数人、何やら話しながら近づいてきて、そのまま通り過ぎていきました。
僕が歩くのに合わせて、周りの景色も変わります。細い道を少し行くと、新しい看板が店の前でこっちを向いていました。赤を基調に、白い文字とイラストが描かれています。中華料理屋さんのようです。その隣には、お菓子屋さんもできていました。
細い道の先には、大きな敷地が広がっています。元々は大学のキャンパスがあった場所で、数年前に取り壊されて博物館と商業施設が建てられました。その周りに整備された遊歩道は、歩きやすい地面と並木道が人気で、ジョギングをする人や犬の散歩をする人たちとすれ違います。

新しいものと古いものが共存しているのが、このエリアの魅力です。

ネットでそう紹介されているのを思い出しました。
よく言えば「趣がある」、年季の入った定食屋の看板と、白地に黒でシンプルに作られた和菓子屋の幟が、同じ路地に並んでいます。和菓子屋の店先にあるベンチでは、若いカップルが定番メニューをほおばりながらスマホのカメラで自撮りしていました。何を買おうか話し合っているお客さんも並んでいました。もう少し先には、話題のパン屋さんもあります。

パン屋さんを過ぎて、ひとつめの交差点は、右折。道の両側に、桜の木が並んでいます。春になると、ピンクのトンネルになる道路です。今はまだ、花も葉もありません。よく見ると枝の先が膨らんでいて、春が近いことを教えてくれます。

毎週テーマを決めて共同運営を続ける日刊マガジン『書くンジャーズ』。
今週のテーマは、【 散歩のおすすめコース 】でした。

テーマをもらって考えましたが、僕は、特にコースを決めず、気の向くままに角を曲がり、足の向くままに歩くのが好きです。
最近は、あまり運動をしていないので、なるべく歩くことを心がけています。近所のスーパーにちょっとした買い物に行くときに歩いたり、仕事の行き帰りにバス停ひとつかふたつ分を歩いたり。

前半に書いてみたのは、仕事帰りにふたつ手前のバス停で降りて、歩いて帰ってくるときの様子。そんなに長い距離じゃなく、文中にあるように、新しいものと古いものが共存していたり、ほどよく自然を感じられるので、好きなルートのひとつです。
(少し編集は加えてますが、「もしかして、あそこ?」って分かった人がいたら、こっそりと教えてください)

歩いている雰囲気を感じてもらいながら、「わたしも近所を歩いてみようかな」と思ってもらえたら嬉しいな。
そう思いながら書いたのは、土曜日担当の吉村伊織(よしむらいおり)です。

今日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございます。

メンバーたちがおすすめする散歩コースも、ぜひ歩いてみてくださいね。

それではまた、お会いしましょう。

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