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受け取り方の違いを学ぶ事例集『大事にする』

ひとつの言葉で複数の受け取り方ができる。
それがトラブルの素にもなれば、相手との会話を深めるきっかけにもなる。
言葉のおもしろさなのかもしれませんね。

大人同士の場面はもちろん、子どもとの関わりの中でも出てきます。

例えば、「大事にする」という言葉。感覚的には分かるような気がしますが、具体的な行動は何をするのかと考えると違いが生まれます。
以前、小学校にあがってすぐくらいの長男と、こんなやり取りをしたことがあります。

あるとき、長男がソファに座ってテレビを見ていました。その足元には、誕生日に買った絵本がありました。絵本を踏みつけながら座っていたのです。
注意をすると、しょんぼりした様子。
どうしたらいいと思うか尋ねてみると、「本を大事にします」と返事をしました。
それなら大事にするってどんなことなのかと問いかけると、「本を踏まない、本を投げない」と回答。
他にはあるかな?と続けると、少し考えて「わかった!本を破らない!」と出てきました。やり取りをしながら少しずつ表情は明るくなっていました。

長男からは、3つの行動が出てきました。
他にも、「床には置かず、テーブルの上に置く」、「読み終わったら本棚に戻す」なんてのも考えられそうです。
いろんなパターンがありますね。


子育てでは、
『子どもに同じことを何度言っても、ちっとも聞いてくれない』
というお悩みがよく聞かれます。

我が家でも、『何回も言わせんでくれんかね』と毎日のように言ってる気が・・・

どうやら子どもって、何回も何回も、根気強く繰り返すことが必要のようです。

でも、もしかすると、本人はやってるんだけど、その具体的な行動が子どもと親でズレているだけという場面もありえそうです。

先ほどの「本を大事にする」の話で考えた時に、
(親)大事にする = 床に置かず、テーブルの上に置くこと
(子)大事にする = 破らないこと
という親子だったらどうでしょうか。

本が床に置かれた場面で、こんなやり取りが起きそうです。

(親)「また床に置きっぱなし!大事にするって言ったでしょ!!」
(子)「大事にしてるもん!どこも破れてないやん!!」

どちらの言い分も正しいですね。


『何度言っても聞いてくれない』という時には、お互いの受け取り方を確認することで解決策が見えてくるかもしれません。

一歩踏み込んだ会話ができ、違いに気づいて受け入れ合うことで信頼も深まります。

違いを見つけることを楽しめたら、さらに幅が広がりそうですね。

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