勉強を楽しくする方法53〜読む順番を決める〜
勉強を続けると、その分野の巨人の著作や関連書を大量に読む時期が出てくる。
その時こそ、まさに爆発的に成長できるチャンスである。
ここで大切なのは、買ってきた本の順番を決定することである。
買った本を片っ端から読んだとしても、たいていの人は1日で読めるわけではない。
忙しい人だと、間隔が開いてしまうこともあるだろう。
読書を楽しく、実りあるものにするには集中力やタイミング、モチベーションが重要となる。
極端な話、離島や山小屋に食料と空調設備を整えて、1週間ほど籠もり、片っ端から読破する時間こそ、人生の至福の時かもしれない。
しかし、これはおそらくは日本のほとんどの社会人にはできない相談であろう。
本を読む順番を決めよう。
そんなに深く悩む必要はない。
直感でいい。
しかし、この1分ほどの作業が絶大な威力を発揮するのである。
まずは、本をペラペラとめくってみる。
細かいところは読めなくても、斜め読みのようなもので、人間の無意識は文字を拾い読みしている。
最低でも、この本が面白そうか、知識がつきそうかなど、その本の「毛色」を知るり
そして、後は、その情報を下にスムーズに読んでいけそうな順番に並べる。
以上終了。
そして、これが重要な「仕込み」となる。
そして、この作業は楽しい。
物事には、順番というものがある。
たとえば、中学校、小学校、高校の順番で学んでいっても、何ともちぐはぐな結果で終わるだろう。
やはり、小、中、高の順序で学んでいくから発達段階に応じて、最大限に成長できるのだ。
逆に言えば、この話を先に聞いてからこの本を読んでおきたかった、ということを未然に防ぐことになる。
たとえ、本の客観的な順序が分からなくても、自分なりのストーリーに基づいて決めてしまえばいい。
読む見通しが立っていると、次の本を読むのが楽しみになる。
そして、見通しがあると、読みかけの漫画の続きを早く読みたくなる心理も期待できる。
その見通しが仮に間違っていて、思っていた本と違っていたとしたら、それはそれで発見になる。
意外な結末だったな、と。
自分で考えた順番であれば、スムーズに知識を身につけていけるという信頼もある。
とにかく、見通しを立てていることで期待と安心をもって読み進めることができ、読書が何倍も楽しくなるのだ。
これはぜひ、オススメしたい読書法である。
そして、皆さんも経験したことがあるだろう。
食事の時に、大好きなおかずをどの順番で食べるのかを決めるのである。
それを最初にするか、最後にするか、はたまた真ん中にするのかは人によりけり。
「この流れで、ここに、あたり本を配置する」というシナリオを組んで読み進め、そのあたり本をワクワクしながらページをめくる楽しさは、人生の悦楽である。
そこからもたらされる発見や強烈な読書体験は、順番を決めずに読み進めるよりもきっと心に残り、人生に影響を与える。
ぜひ、お試しあれ。
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