勉強を楽しくする方法63〜道具とアウトプット〜

勉強して学ぶという視点に立つということは、インプットするということ。

勉強を楽しくすると、自分の興味という力を伸ばしていくことができる。

興味の有無は決定的に重要だ。

ファッションが好きな人。
歌が好きな人。
アートが好きな人。
コミュニケーションが好きな人。
政治が好きな人。
学問が好きな人。
ボランティアが好きな人。
健康づくりが好きな人。
料理が好きな人。

それぞれの人はその修練期間に応じて、特殊な技術や知識を身につけている。
基本的な適性を考えれば、その分野に興味があるという人が多いのではないだろうか。

中には、お金や家庭の事情でそうなったという人もいるだろうし、仕事をしてみてから自分が向いていないと確信した人もいるかもしれない。

しかし、やはり主体的に行動する人は好きなことを基準にして動いているのであって、嫌いなことを基準にして動いている人は少ないだろう。

興味があれば、多少難しいことでも「聞いてみよう」というポジティブなスタンスで臨める。
すべての努力を肯定的に捉えられる。
あるいは、努力を努力とも思わないかもしれない。

いずれにしろ、興味というエンジンで主体的に学習するのは理想的。
学ぶこと、勉強すること自体に楽しさを感じ、ハマっていける。
つまり、興味という武器は圧倒的に強さをもたらす。

そして、それで終わってしまってはもったいない。

まず、自分が知っているだけでいいのか?
という疑問だ。
確かに、知って死ぬのと、知らずに死ぬのとは違う。
その意味では、自分が知るということで人生を深く味わい、たとえ自分の中だけで知識が留まっていたとしても、意味はあるのかもしれない。

しかし、それを継続するうちに自分と同じ体験を人にもしてもらいたいという思いが芽生えてくることがある。

人に伝えるということは本当に難しい。

自分が掲げているメーセージが違う受け取り方をされたり、受け取りを拒む人も当然出てくる。

しかし、その中にはあなたのメッセージによって人生が変わったという人も出てくるかもしれない。

そうなった時に、自分一人が知っていることよりも、自分も人も幸せになったということで二倍も三倍も喜びを感じられるかもしれない。

そして、もうひとつ。
学びの達成度をはかるために、自分がきちんと習得しているかという観点は持っておく必要性があるだろう。

その視点に立った時に、興味に基づいてインプットするだけでは不足である。
その知識を活用して人に伝えることができれば、自分のインプットの度合いも確認することができる。

人にうまく説明できないことは、自分がよくわかっていない事と表裏一体の関係にあるからだ。

こう考えた時に、勉強を興味というエンジンをもとにインプットするという観点から脱し、学んだ知識や技術を道具として活用して、自分のメッセージを発信するというアウトプットの観点が必要になってくる。

アウトプットで興味を喚起することはもちろんできるけれど、アウトプットすることで、勉強のインプット的な側面から離れることも大切なのだ。

インプットが好き、学ぶことが好きということで、そればかりやる。
そして、いつまでも発信したり、人とその知識について話すことはやらない。

そうなると、いつまでたってもアウトプットのところまではいかない。

別にアウトプットを目的としていないし、人に伝えることは私の学習の意図とではないという人はいい。

しかし、多くの人はできれば自分の知識を使って人に喜んでもらえたら嬉しいし、アウトプットすることで、自分がどのくらい理解しているのかを確認したいと思っているのではないだろうか。

勉強を楽しいものにできている人は、その楽しい勉強に対して、今度はアクティブに、ドライに、オフェンシブに対応してみよう。

いろんな人と話し合ってみたり、それで共有したり、伝達したりすることで人と関わる時間の質を高めてみよう。

もし、そんな時間が提供できたならば、それは知識とあなたの人格の産物だろう。

インプットして学ぶだけで満足してはならない。
学びの定義には、アウトプットすることで深めるという側面も認めていきたい。

そして、それには興味の対象であった知識や情報、技術に対して、「攻める姿勢」を持っていることが大切になってくる。

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