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広島の介護施設でのソシオエステティック活動視察②

前回に続き、県外からソシオエステティシャンの先輩方が広島を訪れ、私たちホリスケアアカデミーの介護施設でのエステティック活動を視察されたときの様子です。とっても感銘を受けてくださった素敵な体験を、皆さまとシェアしたいと思います。

ソシオエステティック?

まず、「ソシオエステティック」は次のように定義されています。

ソシオエステティックとは、人道的・福祉的観点から精神的・肉体的・社会的な困難を抱えている人に対し、医療や福祉の知識に基づいて行う総合的なエステティックです。エステティックの施術によって人を癒し、励まし、QOL(生活の質)の向上に寄与し、その人が本来の自分を取り戻すために支援することを目的としています。

具体的には、介護福祉施設の利用者様、闘病中の患者さん、母子生活支援施設、ケアをするご家族や支援者、などに提供します。

ソシオエステティック発祥のフランスでは病院や老健施設だけでなく、刑務所や難民センター、DVシェルターなど幅広い分野でソシオエステティシャンが活動しています。

視察

2日目:

【視察②】ふれあいライフ原様

ふれあいライフ原様では、管理者様が対談してくださいました。

こちらは、約1年前に大きく改装されました。テーマはキャンプ。「高齢者の生活に楽しみを」という思いをお持ちです。一方で入浴などの、生活に必要なことは他社でも受けることができるので、こちらの役割は「生活の楽しみを提供すること」とのことです。

月2回のソシオエステティックの日には、ハンドケアやフットケアをメインに行っています。このことも、楽しみの一つになり、デイサービスを休みなく利用する=生活の質が上がる=利用者様への貢献につながっています。

ソシオエステティックを知ったきっかけは、ホリスケアアカデミーの介護美容講座をスタッフさんに受講させたい意向がありましたが、研修時間の確保が困難なことと、プロに来てほしいとのことで、導入を決められました。

【視察③】三ツ星デイサービスセンター様

こちらは、「ライバルはカフェ」というくらい、おもてなしにこだわっていらっしゃいます。食器や家具も、ホテルのカフェのようです。もちろん、インスタントコーヒーは出てきません。昼食はお弁当も使いますが、盛り直し、手書きのお品書きとともに出てきます。

こちらには、手すりがありません。代表の藤田様が、その理由を「うちには手すりの代わりに、目が行き届くスタッフがいる」と教えてくださいました。余剰のスタッフを置くことなく、実現されています。

ソシオエステティックは、コロナの時期も含めて、続けていただいています。

「おしゃれなカフェに行って、一角でフェイシャルやメイクを楽しんで、おいしいご飯やおやつを食べる」という時間。 いいですよね♪

おわりに

訪問者の皆さんが私たちの施設でのソシオエステティック活動だけでなく、広島の素晴らしい文化やおもてなしの心に触れてくださったことも大きな価値でした。この体験を通じて、新たな交流や学びを得ることができました。

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