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「防災に関する世論調査」

近年、気候変動や地震などの災害などが日本のみならず世界各国で起こっていますが、このほど内閣府より、「防災に関する世論調査」が公表されましたので、抜粋してご紹介いたします。

■自然災害への対処について■


調査によると約6割の方が自然災害についての対応の方法について話し合ったことがあるようです。

各地で地震や豪雨災害が起こるたびに、家族や身近な方々と話し合いをしている姿がうかがえます。
また、男女別の結果では、女性の方が若干話し合いの機会を設けている方が多いようです。

続いて、地域別に見たところ、ほとんど地域差はないようでで、どのエリアに住んでいる方でも、
キチンと話し合いを実施しているような結果が見て取れます。

逆に、そういった話し合いをしていない36.9%の方のうち、なぜこういった機会を
設けていないのか尋ねたところ、「きっかけがなかった」というものが多くを占めました。

話し合うきっかけがなかったから 43%
家族や身近な人とすぐに連絡が取れると思うから  15%
話し合う時間がなかったから 13%
身の回りで自然災害が起きたとしても安全だから 8%
身の回りで自然災害が起きないと思うから 8%
関心や興味がなかったから  3%
特にない 7%
無回答 3%


※調査は複数回答で実施したため、総数を100%としてその比率へ編集しています

話し合いをした方の中で、自然災害への対処方法としてどんな内容を話し合ったかについては、
避難場所や避難経路について話し合ったことが多い結果となりました。

私たちは、数々の大地震を経験したことで、地震の後にはすぐに「津波が来るかもしれない」と思うようになり、少しでも早く安全な高台へ逃げることが必要だと学びました。
また、豪雨災害からは、崖崩れなどから身を守るため、豪雨になる前に自宅を離れたり(水平避難)、夜間などで逃げるには危険を伴う場合は、自宅内でもより崖から離れた場所(垂直避難)をすることを学びました。

これらの教訓から、避難場所やその経路について、よく話し合われているのではないでしょうか?

災害時は、多くの場合通信機能が麻痺することがあり、いつもはすぐに連絡がつく通信機器も、まったく使い物にならないことがあります。そのために、「災害時伝言ダイヤル」の活用や、避難する場所を決めておくことで、お互い普段の連絡手段が使えなかったとしても、連絡をつけることができるのです。


■大地震に備えての対策について■


大地震についての備えについては、多くの人が停電時の対策を実施しているようです。
最近では、コンセントに指すタイプの足元灯や、普段は寝室のあかりとしても使えるランタンのような懐中電灯なども販売されるようになり、防災用具を「防災用」として常備していくのではなく、普段から使っているものを災害時「でも」使えるような商品開発が進んでいるようです。

また、食料や飲料水、日用品などを備えている方も多いようで、こちらも「災害の時に使う」ために準備しているのではなく、「ローリングストック」として、普段の生活の常備品として準備するという方法もあるようです。

災害時の食料といえば、「カンバン」などが思いつくかもしれませんが、保存技術の向上や商品開発が進んだことで、「普段食べているモノ」がいざというときに役に立つ強い味方となっているようです。

最近では、自家用車を電気自動車にして、それを災害時の電源として活用する動きもあるようです。
自家用車がなくても、家電量販店では発電機も様々なタイプなものが見られるようになり、それを災害時に備えるのもいいかもしれませんね。


出典:内閣府「防災に関する世論調査」 (該当ページは こちら )2023年1月10日掲載より

日本は、地震が多い国とも言われています。こういった自然災害に対して対応できる備えを改めて考える機会になれば幸いです。



今月6日には、トルコ・シリアに渡る範囲で大きな地震が発生いたしました。
被災された方がたに心よりお見舞い申し上げると共に、犠牲になられた方がたとご家族に、謹んでお悔やみ申し上げます。

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