マガジンのカバー画像

短歌

5
運営しているクリエイター

#文芸

【短歌】明日までのモラトリアムが冗長で記憶を飛ばす薬がほしい

死にたいや悲しいを生むこまったらいつでも呼べるきみを呼ぶため ひとつずつ夢を叶えて老いていくホールケーキを丸ごと食べた あの丘にプラネタリウムがあるのです だから終電乗り過ごしてね 五七五七七うまく使えない人を言葉で刺し殺せない なんとなく泣いたら許される気がして咀嚼音すら優しい今日は 明日までのモラトリアムが冗長で記憶を飛ばす薬がほしい いま特に不満はないのですけれど叫びたくってメーデーメーデー あいうえおやっぱりうまく言えないわねえあの表を燃してください