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何故ドイツのコロナによる致死率は低いのか?

これは、ニューヨークタイムスの「何故ドイツのコロナによる致死率は低いのか?」と言う記事の要約です。

各国の致死率
ドイツ: 1.6 %
イタリア: 12 %
スペイン、フランス、英国: 10 %
中国: 4 %
アメリカ: 3 %
韓国: 1.8 %

理由(1) ドイツの感染者の平均年齢は他の多くの国より低い。最初期の患者の多くはオーストリアとイタリアのスキーリゾートから帰って来た若者だった。

ドイツ: 49歳
フランス: 62.5歳
イタリア: 62歳

理由(2)  ドイツはほとんどの国より、はるかに多くの検査を行っている。そのため、ほとんど症状がないか無症状の感染者も多く含まれ、それがペーパー上の致死率を下げる。

理由(3) 早期に広範囲に検査を行うことによって、感染者を隔離しパンデミックの速度を落とすことができた。それによって、よりタイムリーに命を救う処置を行うことができた。

広範囲な検査を実施するの鍵は無料で行うことだ。現在、ドイツは週に35万人の検査を実施している。

4月末からドイツ全土で毎週10万人ランダムに選んで大規模な抗体検査を開始する計画だ。これによって、どの地域に免疫が形成されつつあるかを推定する。

理由(4) ”検査と追跡”を徹底する。例えば、学校の関係者に感染者が出れば、直ぐにその学校を閉鎖し、生徒も教職員も2週間の自宅待機を命令され、全員が検査を受ける。

この”検査と追跡” は韓国の成功から学んだ。

理由(5) 医療体制の充実。1月の段階で、ドイツには人工呼吸器を備えたICUベッドが28,000あった。これは、10万人当たり34。同じ数字が、イタリアでは12、オランダでは7。

さらに増加して、今ではドイツにはICUベッドが40,000あり、イタリア、スペイン、フランスから重症患者を受け入れている。

理由(6) アンゲラ・メルケル首相のリーダーシップ。科学者である彼女は、危機に際して「明瞭に、落ち着いて、定期的に」ソーシャル・ディスタンシングを厳守することを語りかける。政敵の反対はあまり無く、国民もほぼ従う。
政府の最も高いレベルでの合理的な意思決定と信用が最大の強みである。



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