ある日夢を失った少年。
「あなたの将来の夢はなんですか?」この質問ほど、私を困らせた質問はなかった。私の記憶にある、最も古いそれは、幼稚園での出来事だった。私の通った幼稚園では、毎月、その誕生月のお友達をお祝いしましょうのような、まあどこにでもある、ありふれたイベントが行われていた。私が幾つのときかまでは覚えていないのだが、自分の誕生月の際に(とはいえ、私は八月生まれなので、翌月に持ち越されるわけだが)、女の先生にマイクを向けられ、大きくなったら何になりたいかの発表を強いられた。そのとき私は、たい