見出し画像

一人一人が輝き成長できるチーム作りに貢献したい 株式会社Be&Do 代表取締役 石見一女さん

今回は、一人一人が輝くチームをつくるビジョンを抱き株式会社Be&Doを経営される石見さんにお話を伺いました。石見さんの美しい生き方をご紹介させていただきます。

〜石見一女さんプロフィール〜
株式会社Be&Do 代表取締役/CEO1959年5月8日生まれ
武庫川女子大学文学部卒業。大学卒業後、1985年に25歳でセールスプロモーション系人材派遣会社を創立。1988年に法人化して以来、経営を続けている。1994年に組織・人材活性化コンサルティング会社を共同経営で設立し、通販会社、物流会社、IT企業、エネルギー会社、総合電気メーカー、医薬品メーカー、販売会社などの組織活性化コンサルティングを行う。

1998年から組織論の第一人者である加護野忠男先生(現:甲南大学特別客員教授)、キャリア論の第一人者である金井壽宏先生(神戸大学大学院経営学研究科教授)のご指導を得て、「人と組織の活性化研究会(APO研究会)」を設立し、働く人のイキイキについて研究活動を継続している。2000年に株式会社キャリアステージに社名を変更し、人材紹介事業に従事。

2011年に株式会社Be&Doを設立。「個人と組織のイキイキ」をライフワークとしている。

記者:早速ではありますが、石見さんの現在の活動と夢について、教えていただけますでしょうか?

石見:株式会社Be&Doを経営することで、ITサービスを通して、1人1人の能力を高め、それをみんなで認め合い、良いチーム、良い会社をつくる支援を行っています。サービスの名前は、「Habi*do(ハビドゥ)」です。

夢は、多くの方に弊社のサービスを通して、一人一人が輝き、成長し、イキイキと生きられるようになることですね。

もう少し中長期的な夢でいくと、私自身が面白いこと、楽しいことをすることが好きで、私たちはモチベーションテクノロジーというミッションを持っているので、モチベーションテクノロジーという事業分野で、「Habi*do」だけではなくて、いろいろなサービスを提供して、みんながイキイキするための支援サービスを、どんどん拡張していきたいなと思います。


一人一人が1番元気に活躍できるためにはどうしたらいいのか、常に考えている。


記者:その夢を実現するために、日々積み重ねていることは何ですか?

石見:まずは、チームワークが上手くいかないと、何事も上手くいかないですよね。私達のサービスには「良いチームを作ろう」というベースがあるので、私自身も、社員との人間関係をどう上手く築いていくか毎日気をつけています。また、一人一人が1番元気に活躍できるためには、どうしたらいいのか考えることは、意識、無意識、関係なく、ずっとやり続けていることなのかなと思います。自分のことより、社員のことをずっと考えていますね。

記者:常に自分のことより、社員のことですか!人に対する想いをそこまで持つようになった"きっかけ"はありましたか?

石見:私は25歳で起業しているんですよ。イベントスタッフの派遣という非常に手を出しやすい仕事からやりました。自分自身も人を扱う経験もないし、扱う人達も大学生だったり、大学卒業後に家事手伝いをしている人だったり、主に私の友人だったんです。そういう人達って、特にスキルもないのと、普通のお嬢様なんですが、仕事場で認められると凄く自信がついたり、やりがいを感じると本当にオーラが出るんですよ。本当に光るんです。物質として輝くというか。オーラって本当にあるんだなぁと思いました。

そういう女性を見ると、皆さん振り向くんですよ。自信を持ってキラキラキラって輝いて美しいんですね。そういうことに気づいたのは、26、27歳の頃でしたが、人は自信を持ち期待をされると、すごく輝くし、仕事も一生懸命やってくれるんだって思いました。つまり、会社が一人一人の能力に応えられる場を与えることで、みんな自分の能力が発揮されていく。それって、個人もハッピーだし、会社もハッピーだし、みんなハッピーじゃないですか。こういうことが、私の中の原体験なんです。

上手くいってない会社の話を聞くと、社長は社員に対して、「給料泥棒だ。言ったことすらやっていない」と愚痴ばかり言います。社員の方は、「社長は私たちの給料を搾取している」と疑心暗鬼をしていて。「それって楽しいのかな、生産性があるのかな、なんか違うよな」という思いが当時ありました。組織も個人もイキイキするためには、どうしたらいいのか常に考えていましたね。

客観的に引いたところから人を観ていけば、結果的にみんなハッピーになる。


記者:人に想いを寄せるだけでなく、人の良さを引き出すことにも長けている気がしました。そこにも関心があるんでしょうか?

石見:そうなんです。そこに関心は高いですね。趣味を聞かれたら、「料理と人間観察」と答えてます(笑)。人が好きというよりは、人の行動や、その背景を考えるのが好きなんです。

好きと嫌いって表裏一体じゃないですか。この人をどうにかしたいと思い、フォーカスを当てると、その人の良いところだけじゃなくて、ダメなところにも目がいってしまい、ダメなところを矯正しようとしてしまいますよね。ダメなところを直そうとしても、相手はすごく苦痛だし、まず治らないし、治らないのにエネルギーをかけるのは、全体からみてもすごく無駄なコストになります。

それなら、等間隔になるよう引いて観たところから、その人の良いところに先ず着目して、良いところを伸ばす。でも、人間だからダメなところも絶対にあるので、そこは他の人が補えるように、互いが理解し合えるように持っていこうとしてます。

人が好きな人は、愛が深すぎて、「なんで私が言っていることが聞けないの!?」とか、恨みやつらみも一緒になってしまうと思うので、そこは客観的に引いたところから人を観ていくことが、結果的にハッピーなことだと思います。


社員がお互いの状況をわかった上で納得できる動きをつくる。


記者:現在、組織の中で大切に取り組んでいることはありますか?

石見:うちの会社でやっているのはワクスタですね。ワークスタイルレボリューションプロジェクトの略なんです。働き方改革が本格的に動き出す前で社員が7、8人だった頃、1人が産育休に入りました。1人の戦力が1年弱使えないとなった時に、どうしたら働きやすい会社になるのかと考えたのがきっかけです。

ワクスタについては、経営陣と管理部門は入らず、従業員だけで決めるようにしました。世の中の経営陣って、一生懸命社員のことを考えてると思うんですけど、それでも絶対不満が出る。100%みんなが納得する仕組みって創れないじゃないですか。どこかにしわ寄せがくる。それは良くないなと。だから、みんなで話し合ってみんなが納得する仕組みをつくりたいと思いました。例えば、リモートワークをやりましょうと実験的に始めてた時に、担当によってはリモートワークがしにくい仕事もあります。色々な場合があるので、会社として一律にはできないんですよね。なので、社員がそれぞれお互いの状況をわかった上で、「やりましょう!」と納得していける動きづくりをしてます。


「私はこれ!」を持つ時代になる。悩んだら、「正解はない」ことを理解するのが大事。


記者:AIの進化などで、これから時代は大きく変化していきますが、理想の人間像や組織はありますか?

石見:AIが進化して、人は働かなくてもよくなると話す人もいますが、やっぱりAIを使うのも人だし、今地球を一番マネジメントしているわけで、人類はしっかりしないといけませんよね。

スキルというよりは、人として、私が今一番面白いと思っているのが、オタクの人、オタク族がこれからはすごい大事になってくると思います。深くのめり込むことができる人って、すごい能力持ってると思うんですね。一方で、彼らを扱う構成力がある人達も必要だと思いますが、難しいのは「何もない人」ですよね。

オタクでもないし、構想力もない人は、非常に厳しいかもしれない。そういう人は、何か一つの分野を徹底的に攻めていったほうがいいと思いますね。真ん中はないような気がします。オタクの人って、ある道に深くのめり込んでるから、そこから色々な発想ができると思うんです。逆に普通の人って、常識の中にいるから、そこから出た発想って難しいと思うんですよね。何となく大企業に入って、キャリアに惹かれて、敷かれたレールの上を走って、はい定年です、って人もしんどいと思うし、組織としてもすごく使いにくいって思います。たとえば、蝉が好きとかでもいいんですけど、何かオタクの道を追求していくと、その人のキャリアも必ず突き抜けると思うんですよね。それと、社外でも出会いが広がるはずなんです。そんなに釣りが好きだったら、ちょっと会を開いてもらえませんかとか。

また、組織でいうと、中間管理職も大変だと思います。今までの管理職の人達は特別な情報を握っていたから、「わかってるな」「俺を怒らせたら怖いぞ」みたいなことが出来ましたが、今は情報がオープンになっているので、権力で動かすのではなくて、本当にちゃんとしたマネジメントをしなければならない時代になってきました。組織も変わるし、個人は、でっかいとこを狙っていくか、もしくは一つのことを徹底的にふかめて、「私はこれ!」っというものを持つ時代になると思いますね。

大変な時代ではありますが、今の選択がベストかベターかワーストで悩むのではなく、「正解はない」ことを理解するのがいいと思いますね。選んだ道がどうなっても、それはその次の道への示唆だと思うし、どうポジティブに自分が受け止められるかが大事だと思うんですよね。努力をしても報われないこともある。でも努力をする。そういったことがすごく大事だと思います。そうやっていたら、絶対助けてくれる人が現れるはずです。

記者:最後に、読者の皆様に一言頂けますでしょうか?

石見:今あることを肯定的に受け止めてもらいたいなってことですね。きっとそれが一番成長するし、失敗を肥やしにできると思います。

**********

■石見一女さんの活動はこちら
↓↓

株式会社Be&Doの公式HP

Habi*do(ハビドゥ)


■編集後記

取材を担当した山口と森です。社員一人一人と本気で向き合う石見さんの姿には、「この人と一緒に働いてみたい!」と思わせるパワーがあり、「一人一人が輝く社会」という誰もが憧れるビジョンにむけて、私も何かご一緒したくなりました。今後の石見さんのご活躍がとても楽しみです!この度は取材にご協力下さり、誠にありがとうございました。


**********

この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。