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第33回 「話す」ことの不思議な力~前に進める自分になる~

ゴールデンウィークが終わり、そろそろ本格的に新年度が始まってきましたが、皆さんはどんな気持ちでお過ごしですか?
5月は新緑の季節、さわやかな気候の中でエンジンが少しずつかかりつつあるかもしれませんね。

そんな爽やかにエンジンがかかりつつある方々とは裏腹に、今の自分にモヤっている人もいるかもしれません。最近マンネリで代わり映えのしない毎日だ・・・、上司との関係がうまくいっていない・・・。そんなモヤり、悩みがあるとき、あなたはどうしていますか?
新しいことにチャレンジしてマンネリを打破する?
上司と腹を割って話し合う?
こんな風に解決できたら一番いいのですが、それができたら最初から悩んでいないですよね。

1.モヤり、悩みに対処するシンプルな方法


では、どうしたらいいか。
とっておきの、とてもシンプルな方法をお伝えします。
それは「人に話す」です。
何を?
自分のモヤっていることを。自分の悩みを、人に話すのです。
誰に?
信頼できる、あなたが心を開いて話せる人なら誰でもいいです。友達、パートナー、同僚、先輩、、、誰でもいいのです。
「今、こういうことで、ちょっとモヤモヤしていて・・・」
「今、上司とこういうことでうまくいっていなくてしんどいんだ・・・」
こんな風に、自分の中にあるものを人にただ話して聞いてもらうのです。

話したところで解決しないから話しても仕方がない―
これ、よく言われます。本当によく言われるのですが、確かに問題そのものは解決しません。しませんが、話すことによって大きく変化するものがあります。それは自分です。

モヤモヤすることや悩み、落ち込みがあるとき、わたしたちは、そのモヤモヤ、悩み、落ち込みとまるで一体化してしまったがごとく、重たい沼にどっぷり浸かってしまっています。
そんなとき、人に話すとどうなるか。
話すとは、よく言われることですが、「放す」であり「離す」なのです。
自分からいったん、その問題と思えることが離れます。

2.「話す」ことで見方が変わる

離れることで、まず気持ちが軽くなります。スッキリします。
これだけでも十分前に進んでいく原動力となりうるのですが、さらに「話してみる」=「離して見る」ことで、自分の気持ちや考え、状況を改めて客観的に見ることができて、こんがらがっていたものが整理されていきます。
あ~、自分はこんなふうに感じてたんだ、こんな風にとらえていたんだ、ここが引っかかってたんだ・・・。
そうすることで、状況は何ら変わらないのですが、自分の見方が変わって問題が問題でなくなったり、行き止まりだと思っていたところに脇道が見えたり、問題に向かいやすい自分になれるのです。
(ちなみに、それゆえ聞き役の人は頑張って問題解決してあげようとする必要はなく、ただ話を聞いて「そう感じているんだね」と、その人の中にあるものを受け止めればいいのです)

わたしの研修でもよく悩みを共有したり、もやもやをぶちまける時間をとるのですが、最初は皆さん「話すことなんてないです」と戸惑ったり、「話してどうなるんだろう」と半信半疑だったりします。でも、話してみると、案外話せて、終わった後は、
「こんなにスッキリするとは思わなかった。」「いつも聞き役だけど、話したら楽しかった」「なんか頑張れそうになった」とみなさんおっしゃいます。

思うに、今の時代、多くの皆さんが人に迷惑をかけたくなくて自己完結しようとしすぎて、自分の中に抱え込んでしまっているように感じます。
人を上手に頼ることが本当に大事です。
あなたが相手を頼ることで、相手もあなたに頼りやすくなります。

話すは離す。ぜひ皆さんも実践してみてください!

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