オフィスの真ん中であい💓さつを叫べ!
さて、上司と部下の立場を逆転させる、『現代版とりかえばや物語』。”巻壱”は、「朝のあいさつ」について。
朝、イチバンに出勤して、うれしいような手持無沙汰なような、中途半端な笑みを浮かべて机の前に鎮座し、非生産的なスタンバイをしてる新人くん。
やがて先輩が次々やってくる。そのたびに、「おはようございますぅ」と控えめかつ恐る恐る挨拶をする、新人くん。
最後に上司が悠然と現れる。その腹回りの威力に怖気づいたかのように「……お、お、おはようございま……」と消え入るように挨拶する、新人くん。
「おはよう!」と明るく応えてくれるのは、せいぜい1,2コ上の先輩まで。上司ときたら、「(おう、今朝もまじめくさって座っているな)」と目の端で確認してるくせに、見えないふりして、難しい顔して席に着くや、「おい、例のあれ、どうなった」などと、新人くんのアタマをこえた先でコーヒー飲みながら和んでいるセンパイに、わざとらしく尋ねたりしている。
人呼んで”新人透明人間化作戦”。
あるいは”俺さまに朝イチで声かけるなんぞ10年早いぞ”作戦。
”新人にその存在感のなさを確認させるための”愛のムチ”である。
そこで、とりかえばや~♪
まず出社したら、上司が話かけそうなセンパイを先に押さえる。そして、昨日の連ドラの結末でも、近所のラーメン屋の味でもなんでもいいのだが、話のネタをいくつか仕入れておいて、センパイのデスクの横にはべる。
上司が出社するころには、センパイとの会話で盛りあがっている風情をかもしだしておく。
ただし、ドラマの話ではなく、営業の話か社内システムの話でもしているような単語、「クライアントが……」「ネットワークに……」などを時おりいれるのがミソである。
そこに上司が出社。
「(ふーん、今朝も偉そうに出社だな)」と新人くんは目の端で確認するが、センパイと大事な打合せしているので、どうしようかと、わざとらしく慌てたフリして、「あ、お、おはようござ……」と、センパイのアタマをこえた先でふんぞり返ってコーヒー飲んでいる上司に、コトバが足りない分、一瞬の目力で挨拶する。
つまり、大事なことは、「嘘でもいいから朝イチから引っぱりダコ感を醸したせ!」ということ。声がかかるのを待つという「受け身」な態度では、いつまでたっても透明人間扱い、である。
新人は、朝のオフィスの中心で愛を叫ぶ!くらいの気概でちょうどいいのである。
「はよっす!あ、例のあれ、なんですけど~♪」
となれなれしく場を仕切る。
そのための「例のあれ」の準備は怠らないようにだけどね~❤
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