【詩的散文】自動書記の方法で
深いところへと降りてゆく時、
心のざわめきはすっとおさまり、しかるべき場所へといざなわれる。
ほんとうの言葉を語るためのスペースが開かれ、確かな導きが見える。
いかに雑多な物事で世界は埋め尽くされてきたことだろう。
頭の中のお喋りを静めて、風の通り道ができるのを待つ。
私の体はひとつの筒となって、力強いエネルギーを通す。
体の中に確かなものが通り抜けていくための通路がある。
霧のたちこめている視界にじっと目を凝らしていると、
いつしか霧の向こうに見るべきものが立ち現われる。
私に見せたい風景が開かれてゆく。
今、霧の向こう側にはひとつの理想郷が開かれてくる。
輝ける世界、エルドラド。
山と谷の作り出す起伏のある土地に、美しく輝く都がある。
それは我々の知らない過去から来るものなのか、未来から来るものなのか。
あるいは今、ここと同時に並行して在るものなのか。
恐れることはない。
ただ導きに従って進んでゆけばよい。
やがて朗報はもたらされる。
「愛とともにあるならば、道は拓けてゆくだろう。
抱えこんでいる恐れは、より大きな愛で溶かしなさい」
恐れに支配された言葉でなく、愛とともにある声を聴こう。
周囲のざわめきに左右されずに、
ざわめきの中で私の中に沈む。
花が咲き乱れる場所に心は吸い寄せられていく。
花は常にいのちいっぱいに力を与えようとし、導いてくれる。
確かな導き手だ。
まどろみの中で光を感じる。
体は熱を帯びて鈍く重たく、頭も少しぼんやりとしている。
それでも善きものを感じようとして、内側をクリアにすることを心がける。すると、希望を指し示す確かな光が見えてくる。
光よ、私を導いて欲しい。
正しい力のための道具になりたいと強く願う。
私は光とともにあって、光それ自体を表現したいと望んでいる。
美しい響きを聴き分ける。
よい言葉だけを体に通す。
心の奥底に眠っていた輝きを解き放て。
すべての人の内側には生まれ持った魂の輝きがあり、
それに従って生きることができる。
自我の声に従って悩み苦しみながら生きているすべての人の中に、
ほんとうの魂の輝きは眠っている。
自我の声で内側をいっぱいにして心を曇らせていると、
輝きは見えにくいけれど。
輝きを回復して生きるのか、
自我のとらわれの中でもがき続けるのか、
私たちは自分自身で選ぶことができる。
輝きのうちに入り、輝きとともにあれ。
魂の躍動のうちに入り、魂の躍動そのものであれ。
それらと一致して生きる時、
体の奥底が燃えて力強さを感じる。
心が感動で満たされていくのを感じる。
私たちがなぜここに生かされているのかを知ることができる。
源から発せられる言葉はゆるぎなく、
小さな私のライターズブロックをやすやすと越えていく。
源から発せられる言葉の方へ耳を傾けている限り、
軽やかにペンを走らせることができる。
限りなく軽やかに、内側をクリアにして。
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