『集中力はいらない』(森博嗣 著 SBクリエイティブ 2018)読書感想文
この本は研究者(大学教員)であった森博嗣氏が考える思考法についての新書だ。様々なこと考え(思考を「分散」させ)、何らの着想を得て、その思考を「発散」させることの大切さが説かれている。
「研究者」というと何か一つのことを集中して考えているイメージもあるが、いつもそうではない。特に、新しい研究テーマを探っている段階や、何か解決したい課題の突破口を探っているときには、ことさら思考を「分散」させている(だろう)。森氏も研究者時代を以下のように回顧している。
さて、集中型の思考は大