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読書感想文

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読んだ本や文章の感想を書いたものです。
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#環境

『みな、やっとの思いで坂をのぼる』(永野三智 著 ころから株式会社 2018)読書感想文

今回は『みな、やっとの思いで坂をのぼる』という本を紹介したい。この本には副題がある。「水俣病患者相談のいま」だ。そう、この本には、水俣病の“今”が描かれている。 著者である永野三智氏は水俣で生まれ育ったが、水俣病のある生活から目を背けるために別の土地へ逃げ移った過去を持つ。水俣病患者の知人に心無い言葉をかけてしまった経験も持つ。しかし、恩師が関わる水俣病訴訟をきっかけに、改めて、水俣病と向き合い、現在は財団法人 相思社の水俣病相談窓口を担当されている。その法人は坂の上にある

『How Google Works 私たちの働き方とマネジメント』(エリック・シュミットほか 著・土方奈美 訳 日本経済新聞出版 2017)読書感想文

クリエイティブな仕事ができる人材が社会から求められている。 「クリエイティブ」という言葉から連想するものの一つに「GAFA」がある。それらの企業のリーダーたちやそこで活躍するエンジニアは、さぞかし「クリエイティブ」なのだろう、と思ったりする。 「GAFA」の一角であるGoogleについて書かれた本『How Google Works:私たちの働き方とマネジメント』が積読状態だったので、読んでみた。 スライドの使い方やメールの書き方、会議の運営方法など、Tipsのようなもの