日本におけるFD小史についてのメモ
今回のnote記事では、教育政策に着目しながら、日本におけるファカルティ・デベロップメント(以下、FD)の広がりと課題について目を向けたい。
初めて本格的にFDについて取り上げた政策文書は1997年の『高等教育の一層の改善について(答申)』とされている。その翌年には、『21世紀の大学像と今後の改革方策について-競争的環境の中で個性が輝く大学-(答申)』が出され、それを反映する形で、大学設置基準が改訂され、FDが「努力義務」化された。
その後、『新時代の大学院教育 -国際的