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読書記録_英米法総論

気がつけば、前回、noteに書いてから早、半年近く経ってしまっていました。

1 スタンダード法人税法第2版を読んで

 「スタンダード法人税法」を通読しようと読んでいて、「パラツィーナ事件」のことが書かれており、そういえば、昔のブログで映画フィルム事件として、「もうかったのは誰?」というようなタイトルで、エクセルで関係図を作って記事に書いていたなと思い出し、ググってみたところ、久しぶりに自分の2000年代のブログを読んで、書いていると考えているし、読み返してもこんなことを考えていたのかと面白いと思い、そうだ、放置しているnote、やはり書きつけていこうと思った次第。

 パスワードもすっかり忘れていたのだけど、何を書こうかと思って、最近の1番の刺激、田中英夫先生の「英米法総論」の読書の興奮について記録しておこうかと。

 そう。noteについては、Facebookに書くような気楽さで、あとで読み返す自分のために、書いていこうと。

2 英米法総論

 今、事務所で手元にはないのですが、1980年頃に出版されている本です。

 そのため、記述が古めかしい感じがしますが、コツコツと朝、起きた時に30分や1時間ほど、興味深く読み進めることができました。イギリスに始まり、アメリカ法へとの流れ。

 正直言って、最初の既述のコモン・ローとエクイティの違いがさっぱりわかりませんでした。それでも読み進めていくと、イギリスの歴史の中から生まれたものであって、重要な違いを意味することはわかります。

 一通り読み終わってから、アメリカ法の最高裁判断の歴史の変遷が当初、一番面白く感じたのですが、たまたま、Netflixで映画「エリザベス」を観たところ、俄然、イギリスの14世紀、15世紀、16世期あたりに興味が出ました。

 そこで改めて、上巻を読み直しつつ、ヘンリー8世、アン=ブーリン、そしてエリザベス、ローマ法王、貴族、スコットランド、フランス、スペインなどとの関係に思い巡らすことができて、さらに興味深く、英米法総論を読み返すことになりました。

3 キリスト教_ローマカソリック

 そこでさらに、ルターの宗教改革やイギリス国教会、ローマ法王の力、国王、貴族、議会、日本に翻って、天正少年使節団、行く時と帰ってきた時の世界の激変、鎖国、キリシタン禁止令、エリザベス1世とイギリスの海賊、スペイン、ポルトガル、オランダ、新世界とつらつらと考え、これはやはり佐藤優が何かの本で書いていたように、キリスト教、神学などを勉強する必要があるのではないかと思い至ったのが、今の時点です。その当時、キリシタン禁止令を出したのは、すごい先見の明があったのではないかとすら思いました。

4 日本

 2000年以降、日本のガラパゴス化などと言われていますが、考えたら、日本という国は、1900年代前後の東アジアへの軍の派遣の時代を除けば、基本的にはガラパゴスだったのではないかと。

 1945年以降の1991年頃のバブル崩壊までは、日本人が海外に出て、その国で活躍したというよりは、日本製品が活躍したわけで。1600年頃以降は、長崎などの一部を例外として、200数十年、日本人が、イギリスやオランダのように、船で海外で自ら出ていき、新たな地で根を張って何かを始めたということもないわけで。

 さらには、技術として、蒸気機関を発明したこともなく、電気、電話も違うし、自動車、インターネットといったもので世界を一変させたこともなく。

 世界の中の東の涯で、ひっそりと、大きな野望や野心もなく、戦争を起こすこともなく、戦争に加わることもなく、戦争をけしかけられることもないように、ひっそりと暮らしていくのが良いのではないかとも考えています。

 ただ、このひっそりといくために、どうもがけば良いのか。

 日本という国、その中の地方自治体、結局は、住人となる選挙権をもち、表現の自由をもつ一人一人がこれからの国を形作るしかないのだなと思い。

 そうなると、やはり大したことを考えているわけではないし、勘違い、思いこみもあるだろうけど、それを外に出して、より良い道を探し続けるしかないのかなと。

 そういう意味で、気楽に書き綴っておこうかと。

(おわり)