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ベルリンガー、初めの一歩!

はじめのいーーっぽ!

昔やった「だるまさんが転んだ」の遊びを
思い出すこの節。
(一緒の世代の方はわかりますね!)

これを今、久しぶりに、
ドキドキしながら経験しています。

何をやり始めたかというと、その名も
「ベルリンガー」!

これを聞いてお分かりになる方は
どれぐらいいらっしゃるでしょう?

正直、私、この歳になって初めて知ったの
ですよ。ベルリンガーとはイギリスの教会の
鐘を鳴らす人のこと。

それぞれの国には独自の伝統文化がありますが
イギリスの教会の鐘の音は、まさにそれです。

ヨーロッパならではの景色を瞬時に彷彿と
させる美しい響きがあります。

7年ぶりに戻ってきたイギリス。この音色、
やっぱりいいなぁと聞き惚れていたところ
教会の掲示板で見つけました。

「あなたもベルリンガーをやって
みませんか?」との張り紙。

「え、これって一般人にも門戸が開かれて
いるんですか?」とビックリの私。

てっきり聖職者しかできないことだと
思い込んでいましたから。

それがなんと宗教、信仰、人種に関係なく
興味のある人は誰でもできるようになって
いるのです。

それも無料で教えてもらえる。
すごいと思いませんか!

鐘はロープを引っ張って手動で鳴らすのですが
これがまぁ、なかなかに難しくてですね。

一見、シンプルな動きに見えますが、実は気を
つけないといけない箇所がたくさんあって

まだ2回しかやっていない私は、その全容は
見えていません。基礎を習得するだけでも、
最低でも6カ月〜12カ月かかるそう。

そんなド初心者の私と娘をあたたかく迎えて
くれて、文字通り手取り足取り教えてくれ
るベテランベルリンガーの方々。

ベルリンガー歴も何十年と大先輩ですが、
人生においても大先輩の方々も多数。

練習の日は、鐘の塔のてっぺんから吊るされ
たロープを引く動作にばかり気をとられて、
鐘の音を聞く余裕なんてほぼナイ私。

なので、礼拝がある日曜日。
先輩方が鳴らす本番の鐘の音を、塔の中
ではなく、外から聞いてきました。

塔の内部で鐘が鳴るしくみを知った後では、
聞こえ方が違う!

8つの大小の鐘の響きがもっと身近に
感じられるようになりました。

この教会の歴史、遡ること17世紀。

そんな時代からこの音を響かせてきたんだ。
そう思って聞くと、瞬時にこの教会のまわりが
タイプトリップして、

馬車の走る音、当時の村人の生活音。
あ、お昼の時間だ、もう夕方、帰る時間だ、
お祈りの時間だ。

そんな情景がまるでモノクロ映画を
見ているように脳裏に浮かんでくるんだな。

初めの一歩。
それはいつだって予期せぬ発見を
連れてきてくれますね!

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